
シーカヤックで海に出るには出艇地を決めることから始まります。地図を見たりドライブをしながら出艇によさそうな海辺をこれまで随分とさがしたものです。出艇地の条件は浜あるいは斜路があり、その近くに駐車場があることです。さらにトイレや水、シャワー、脱衣場があれば満点ですが、そこまで求めれば出艇適地は限りなく限定されてしまします。海面へのなだらかな傾斜地と駐車場。さらにそこを利用するにあたって地元関係者のクレームがなければ、出艇地として文句なしと考えています。長崎半島界隈では駐車場はほぼ無料ですが、海水浴シーズンに有料となるところも2〜3あります。
写真は琴海町の形上にある駐車スペースと斜路があり、さらに上には産地直売店とトイレ付です。コンクリートの建物にはかってシーカヤックが収納されていたそうです。長崎市に編入される前の琴海町が整備したとのことですが、計画通りの成果をあげられず廃墟となっています。
この場所がある形上湾は大村湾の西側にある入り江で、しかも漁船の通行も少ない所ですから安全・安心にシーカヤック体験をすることができる海域です。シーカヤックの基地という場所の選定は間違いではなかったのでしょうが、管理運営する人にやる気があっても参加する人たちが大勢いなければ尻すぼまりなってしまう。全国各地にこんな事例がありますが、シーカヤックで町おこしはなかなか難しいようです。

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