
中島川の河口から女神大橋方面へ向かう場合の注意点はタグボートとのニアミス回避です。港則法の規定により港内では雑種船(シーカヤックも含まれる)は雑種船以外の船舶の進路を避けなければいけないので、タグボートの離着岸の有無について細心の注意を払う必要があります。とりわけエンジン音・乗組員の行動・船内の電燈の灯り・船尾のアンカーロープの有無について留意しましょう。写真手前のボートの船尾にはアンカーロープがあり、向こうのボートにはなくデッキや岸壁で乗組員が出発作業をしています。このようなときはボートが出発するまで待ちます。
仮に停泊している船が出発しないと判断しても撮影の場所から向こうのボートの船尾近くを通って行くと着岸しようとして入ってくるボートと出くわす可能性があるので、写真の右側を大回りしながら入ってくるボートの有無を確認できるコース取りをする必要があります。

実はボートが出発する直ぐ後に右側の桟橋から渡海船が2隻出発していますからタグボートを避けようとして大回りをしたら左側の渡海船の針路を妨害することになりますから、渡海船の離着岸にも要注意です。
逆に女神大橋方面からシーカヤックで入ってくる場合には、まず後方から入ってくるボートがいないことを確認し、着岸しているボートの動向をチェックしてから中島川に向かいます。離着岸するボートがあれば海上保安庁の巡視船の船尾あたりで待機し、安全確認後に出発します。
やさしそうに見えても細心の注意が必要な長崎港でのカヤック漕ぎです。

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