江戸時代後期から明治時代にかけて流行した俗謡・大津絵節に「長崎七不思議」という曲があります。
長崎の七不思議 寺もないのに大徳寺
平地のところを丸山と
古いお寺を若宮と 桜もないのに桜馬場
北にあるのを西山と
大波止に丸(たま)はあれども大砲なし
シャンとたったる松の木を下り松とは
是で七不思議
三味線伴奏で宴席の座興などで歌われたそうです。七つのうち現存しないのは大浦にあった「下り松」。大徳寺が廃寺となったのは明治元年なので、この歌はその後に歌われたのでしょう。
七不思議のひとつ西山。これは長崎の旧市街からでなく、長崎開港の前に長崎を支配していた長崎氏の居城(城の古址)の西に位置することからついたそうです。

真ん中のこんもりと茂っているところが城の古址。早朝、自転車で西山あたりを走っていると確かに城の古址の向こうから朝日が昇ってきました。

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