2002/10/14 上槻〜豆酘尾浦(対馬南部西海岸・東海岸) 行程距離30km
秋晴れそして凪、好天に恵まれる。対馬で最もダイナミックな海岸をめぐるツーリングだけにとてもラッキーだ。
上槻を出ると人気のない断崖が続くが、波もなく快調に漕ぎ進む。久根浜、瀬浦といった馴染みの漁港の防波堤を横目に眺めながらひたすらを豆酘崎めざす。陸からは何度も訪れたことがある馴染みの岬が近づくにつれて緊張してくる。ところが岬のすぐ近くにある岩礁の間にある水路、ここはけっこう潮流があるとのことだが簡単に通り過ぎてしまい、安堵感とともに気が抜けるほどだった。パートナーの中澤さんを見れば岩礁先端近くに立つ灯台の方まで漕いでいる。あそこまで漕ぐ余裕はないので中澤さんの艇を確認しながら、対馬島北端の神崎に進路を向けゆっくりペースで漕ぐ。
神崎は山歩きで行ったときに岬近辺の海を眺めたら、潮がとうとうと流れ三角波が踊りまくっていた。対馬近辺で最も厄介な海域の一つだが、ここも波もなく潮流も全く問題ない。最高のカヤック日和となった。神崎の迫力ある弾劾を見上げたり星岩の洞門をくぐるなどのんびり気分で漕ぎながら、神崎の根元にある浜に上がり昼食をとる。
このあと、松無崎・内院島・下崎山の断崖・景観を楽しみ、竜ノ崎では潮流でカヤックをふられながらも余裕をもって尾浦に着いた。
尾浦では上野さんが待っていてくれて、上槻まで車の回収をサポートしてもらい最後まで順調に終わった。この日の行程は30km。これまでの最長距離だが、1日に30km程度のツーリングができれば、50km程度もそれほど変わらないということは後日実感することとなった。

右は内院(ないん)島。対馬の秋、空・海ともにその蒼さが本当に素敵だ。

1