沖縄は儒教色が強く、仏教や宗教が根付かなかった。
と言う話をよく聞く。戦後、キリスト教を沖縄の
国教にしようと言う運動もなされたそうだが
オバァの首に、十字架のネックレスを見たことはない。
儒教色が強く・・・と言われるのはユタ(シャーマン)
が多く存在するからなのか先祖崇拝を大切にしている
からなのか?おそらくそのへんに理由があるのだろう。
朝、起きてから論語を数分素読する。日本の歴史上の
人物が、そのとき何を基準に考えていたのか?
たとえば維新を成し遂げた人達や、もっと
さかのぼれば信長や家康が何を考えていたのか少し
でも考え方に近づけるかな?と思って読む。
読むと言っても「論語読みの論語知らず」の代表者の
ようなものだ。
論語を読み出した、もうひとつの理由が、沖縄の
人の考え方の基になっていると思ったからだが、読み
進めていくことに沖縄というところから、どんどん
距離が離れていくような気がする。いつのまにか
かなりの部分を暗記するまでになってしまった。
これが昔の寺子屋(小中学校)の教科書であった
なんて驚くばかり。
アメリカの偉い先生が「先入観や偏見さえとり
のぞけば、事実が認識できる」と言ったそうだが、
「沖縄は儒教の島」という先入観をとりのぞいて、
ありのままを感じてほしい。私の漁師仲間は孔子という
名さえ知らないだろうし、気楽に毎日を楽しく
過ごしている奴ばかりだ。親、親戚、そして何よりも
先祖を大切にする心は何よりも大切にしている。
儒教の島といわれる由縁だろう。