うんたま森のキジムナー

昨日、帰りに乗ったタクシー。
バックミラーをのぞくと古い知り合いだった。
彼はナイチャー（本土出身者）でナイチャー
では珍しく、タクシーのドライバーという
ナイチャーでは難しい仕事をしている。
夜中に乗せる酔っ払いは、方言でからんで
くることもよくある。とても、本土出身者に
勤まるような職業ではない。

久しぶりに会った彼は痩せていた。
「痩せたなぁ」と言うと、疲れきった様子で
「仕事が終われば、酒を一升飲むのが癖に
なってしまってよぉ〜」飲みすぎや・・・・　　
「それに、今日は最悪の日だったよ」
家まで帰り、暇だから話でも聞いてやろう。
「どうした？」
「朝から空港で一日待って、売り上げが
四千円しかなかった」
普通は一万円ほどあるらしい。
「おまけに一日に３回も警察に捕まるしよ」
（なんで・・・？）
「スピード違反で捕まった後に追い越し違反、
その後すぐに同じパトカーにシートベルト
違反で捕まったよ。今日は最悪の日だよ」

その話を一緒に聞いていたカラカラ先生もあきれて、
「シートベルトした方がいいですよ」
と声をかける。よく見れば、シートベルトも
していない。彼は、もうヤケクソのように
ふてくされて、「捕まえるなら捕まえればいいさぁ
もうどうにでもしてくれ」
だめだコリャ・・・・