ガイドブックにのっていない宮古島を紹介。笑いと涙ありのキジムナーワールドです。毎日更新しています。
2009/2/28
サトウキビ、カボチャ、トウガン、それぞれ
今年は豊作の年になっている。
「儲かった、儲かった」と言う噂や話は
尾ヒレがついて大きく伝わることが多い。
カボチャ、トウガンは3か月で200万円と
言われ、話を聞く側は種をまけば、3か月後に
200万円になると勘違いしてしまいそうだ。
種の蒔く時期や土の状態、広い畑を毎日見て
回り手入れして、収穫の時期を見極めるのは、
とても素人にできることではない。
農家の友人が「収穫の時期が雨になるから
暇があるなら手伝ってくれ」と言われていた。
先々週のことだ。そして今日は朝から雨、
明日の予報も雨、この雨を知っていたという
ことになる。確かに2月の降水量は多く雨の
降る日が多いので、別に雨の降ることを予測は
出来ただろう。
「どうして雨が降ることがわかったの」と
聞くと「毎年、雨だからさぁ。それに
暦も雨だろ」と教えてくれた。
24節気で「雨水」にあたる。土脉潤起、
土のしょう、うるおいおこる
(雨が降って土がしめり、気を含む)
草木萠動 そうもく、めばえ、
いづる(草木が芽吹き始める)
あいつが、こんな暦を知っていたとはとても
思えないけれど身体で知っている。
「雨があけたら、次は虫が這い出てくるさぁ」
なるほど・・・やがて啓蟄だ。
農業を目指す本土からの移住者が増えている。
農業は奥深く難しいよ。

2009/2/27
このあいだ、家の前に停めていた車が
駐禁された。宮古島で駐車禁止で違反キップを
切られるほどバカバカしい事はないと言われて
いたのに、最近は、警察もうるさくなって
きている。我が家には車が3台あるので、
スタッフの通勤用に使ってもかまわないが
乗って帰っても駐車するところがないらしい。
サワちゃんは自転車で通っているが、家から
ショップまでけっこう上り下りがある。
風の強い日や雨の日は、自転車をカリカリ
こいでくるのは大変だ。自転車も古くなってきた
ので、原チャリを1台届けてもらった。
原チャリくらい、てっきり乗ったことがあるもの
だと思っていたらなんと初体験らしい。
エンジンのかけ方などカラカラ先生に
レクチャーを受けて試運転!
「キャーッ」と言う叫び声とともにヘルメットも
かぶらずに走り去って行ってしまった。
「ブレーキのかけ方とか教えたんか?」と
カラカラ先生に聞けば
「エンジンがかかったと同時に行ってしまったのに」
数分後、無事に戻ってきた姿を見て
「ホッ!」とした。
「大丈夫・・?乗れる・・?」顔を覗き込んで
聞くと「ハイ!ブイブイしちゃいます」
ブイブイね・・・・・・ブイブイ!
大丈夫かなぁ〜

2009/2/26
旧の2月に入ると夏日を思わせる暖かな日が
日増しに多くなる。海に出ていく者に
とってはありがたい。天気予報を見て
「南のち北の風強く」これが一番困る。
青空を端っこから黒いインクで染めるように、
西の空から黒ずんだ雲がじょじょに色を増し、
真っ黒な雲がやがて冷たい風を運んでくる。
風向きが変わったかと思うと風は猛烈に
吹き出し「ちょっと、待ってくれ」
なんて自然現象には通じない。
旧2月に起こる気象現象で沖縄では
「2月まわり」または「風まわり」と言われ、
船をもひっくり返す漁師の恐れる突風だ。
風の回るのは、池間島(西方向)から黒い雲が
現れ、2~3本の横筋が見える。干潮から上げ潮に
かけて風の向きが時計まわりに向きを
かえてくるのが通常だが絶対とは言えない。
時には満潮から干潮にかけて回る時もあれば、
干潮を待たずして風が吹き出すこともある。
長くこの島や沖縄に住んで、この2月回りを
毎年経験し、危ない目にも数えきれない
ほどあってきた。風が北に変わるまでは海も
穏やかで、これから天候が急変するなんて
ほとんどの人が思えない。沖縄の海で仕事を
している人は「2月回り」の怖さを
知っているので、「戻りましょう」の言葉には
不満はあれど従ってください。
港に戻ってからも、なんら空に変化が
起こらない時もある。
それは判断の誤りではなく、「ラッキー!」なだけ。

2009/2/25
宮古島でも、田舎へ行けば行くほど封建的な
(適切な言葉ではないかも)家庭が多いと感じる。
元家の家長の言葉が絶対で、たとえ間違いで
あっても親の言うことがその家では正しい。
良い言葉を使えば、親の言うことを聞く。
ある事で、私が「じゃぁこうしよう」と提案する
と、「ウチの親が許してくれんはずよ」
なんて事はよくある。
「二十歳そこらじゃあるまいし、いい歳をした
大人が親の顔色をうかがってどうする。」
物事にも限度があるが、こんな事はよくある。
若い頃に友達を誘って悪い遊びをしているようだ。
「親なんて、関係あるかい!」
よく、そんな言葉を口にした記憶がある。
親や家を大切にする心があるからこそ
沖縄なんだなぁ、と思う。
堅苦しいけれど、そういうところが好きだ。
親が年老いて、もう畑仕事もできない。
畑などしなくてもじゅうぶん食べていけるのに、
今年もつらいキビ刈り作業をしている友達がいる。
「そんな畑、売れるうちに売ってしまえ」と
言ってしまった。今なら高く売れるからと言う
気持ちから言ってしまったけれど、彼にとっては
そんな簡単なことではなかったようだ。
親が大切にしてきた畑だから
ちょっと自分の言葉に後悔している。

2009/2/24
スタッフが一人いなくなって大変だ。
いつの間にか、それぞれの役割分担が出来て
いて、野球を8人でやるようなもの。
普通のショップなら3人いれば、業務に
差し支えなくおこなえる。一人で営業している
ショップもあるくらいなんだから。
カラカラではビーチダイビング、ボート、
ビーチの体験ダイビング、スクール講習、
ファンダイビング、初心者のマンツーマン
ダイビング、ライセンスは取ったけれど、
ダイビングする時間がなく忘れてしまった方の
ためのアフタースクールなど、もう、それぞれ
予約が入っている方もいる。
とりあえずは、臨時スタッフなどで対応できるが、
早くスタッフを育てなくてはならない。
まずは求人にカラカラ先生はハローワークへ
行ったり、ネットで検索したり大忙し。
やがてシーズンに突入するので急いでいる。
ニュースを見れば、派遣切り、解雇と言う言葉が
飛び交っているのにダイビングがそんなに特殊な
仕事だなんて思わなかった。
海が好きなら誰でも出来る仕事と思っていたのは、
私の時代錯誤。
以前は、スタッフを断ることはあっても、
スタッフが足りなくて困るなんて事は
考えたこともなかった。今日も海に出て行く準備に
サワちゃんもカラカラ先生も朝から
バタバタと大忙し。大変だ、大変だ・・・・

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