沖縄は車社会。100m離れたコンビニに行くにも車に乗って行く。
宮古島でも一家に車が2台というのも珍しくない。
そう言われるのもここ数年の事で、私が島に来た頃は、今ほど
車は多くなかった。左ハンドルの国産車が走っていたくらいだ。
知り合いのオジィは、若い頃、タクシーの運転手だったと自慢する。
「あの頃は、タクシーの運転手!と言うだけで、女からモテたさあ」
バスの車掌とタクシーの運転手はあこがれの職業であったと言う。
市内だけで、タクシー会社は10社を超える。
新聞の募集広告には、いつも運転手募集の広告が載っている。
仕事が長く続かないのではなく、農業の閑散期や、出稼ぎから帰って
次の出稼ぎの合間にタクシーの仕事をする人が多いらしい。
2種免許を持っているからといって、本土出身者が島でタクシーの
運転手をするのは、難しいだろう。方言がわからないとまず無理だし、
ナビなんてついている車はない。複雑な部落の中に入り込んで
しまえば、出るのも一苦労する。
おまけに酔っ払い客が多く「俺の家まで!」と言って寝てしまう
客だっている。
タクシーの運転手さんの、今、一番の心配事は、2014年に開通を
予定している伊良部架橋だそうだ。伊良部島にもタクシーはある。
宮古島からタクシーが行けばなにがしか問題が発生するだろう。
