夜の海を一人で潜るのは平気でも、夜、一人車で通りたくない
道路がいくつかある。その一つが大野原山林の中を抜ける道路。
街灯もなく、ひたすら真っ暗な道が続く。
海の帰りに真っ暗なその道を車で走っていると、目の前に突然、
クジャクの群れが現れた。
鳥は夜になると目が見えなくなって活動しないと聞いていたが、
野良クジャクは夜も活動するようだ。大野山林の中には、誰かが
持ちこんだクジャクが自然繁殖して問題になっている。
農作物に被害を加えるので駆除しているが、年々増加しているそうだ。
2008年度の駆除数は50羽で、今年度は12月現在で187羽と、
三倍以上になっている。実数の把握は出来ておらず、おそらく
かなりの野良クジャクがいるものと推測されている。
木の枝にスズメのように並んでとまっているのも見たことが
あるし、追いかけると羽根を広げ威嚇してくるクジャクもいる。
元は人が飼っていたもので、逃げたか、放鳥したのかは
わからない。知り合いにダチョウを飼っている人がいる。
一時期、ダチョウブームがあり、島にはいくつか
ダチョウ牧場もあった。
「どう?ダチョウは?」と聞くと、
「あぁ、とっくにどこかに逃げてしまたよ!」
とか言っていたっけ。もしかすると野良クジャクの次は
野良ダチョウが出現するかも知れない。
