人間には自然治癒力があるように、海にも再生する力が
そんざいする。それは人間の想像をはるかに超えた再生力
であると言う。原発事故から漏れ出した放射性をおびる
汚染水が海に流れ出すことが懸念されている一方で、海に
流した方が事態を納める一番早い方法だと言う意見もある。
こんな事を言うと大変な誤解を招きそうだが、その意見に
賛成しているわけではない事を理解してください。
1997年に起こったナホトカ号油流出事故で海流にのった油が
日本海沿岸に多大な被害をもたらした。地元漁民とボランティアの
人達が油まみれになり回収作業が行われた。
最近では、2010年に起きたメキシコ湾の原油流出事故が
記憶に新しい。その後と言うのはあまり報道されない。
約78万キロリットルの原油が流出した史上最大とも言われる
この事故のその後は現在、沿岸地域はほとんど元通りに
なっているそうだ。太平洋戦争で沈んだタンカーや艦船が
積み込んでいた油はの事を考えれば、とてつもなく恐ろしい
量になる。しかし今ではダイングポイントにすらなって
いるほどで、海が持つ洗浄力と言うのかなんと説明してよいのか
わからないが、それは人間の想像をはるかに
超えたものであると言ってもいいだろう。
海に捨てろ!と言っているのではない。海洋汚染は世界的に
重い刑罰の対象であって海を汚してはいけない。
ただ、海の持つ再生力の話という事。
