国内でのHIV感染者が、調査を始めた昭和60年以降、
2万人を超えたとニュースでやっていた。2012年にHIVを
発症した患者は447人(厚生省発表)
感染に気付いていない人を含めると10倍以上とも言われている。
ニューヨークのダウンタウンでランダムに血液検査を
おこなったところなんと5人に1人の割合でHIVに感染
している人がいたそうだ。
宮古島でも20年以上前にアジアから働きにきていた女性が
HIVに感染していたということがあった。
まだHIVという言葉すら一般の人は知らなかった。
潜伏期間が10年以上長ければ15年ともいわれるHIV。
若い頃を振り返るとさすがに、あのときは不安な気持ちに
なった。
そんなときに本土の友人がHIVで亡くなったという知らせを
聞いて、宮古島保健所に血液検査に行った。
窓口で「どのような血液検査ですか?」と聞かれたので、
ロビーには他の人もいる。
せまい島だからどんな噂が出るかもわからない。
ここはエイズという言葉は使わずに
「HIVの検査をしたい。」と言った。
当時はエイズという言葉の方が知られていてHIVという言葉は
一般には使われていない。
受付の人もわからない様子で
「少々、お待ちください。」と言われた。
しばらくすると「HIVの方どうぞ!」と大きな声で言われたので、
そのまま姿を消したことがある。
こういう検査って小さい島では、なかなか行ける事ではない。
