竹富島は、町並みが重要伝統建造物保存地区として
選定されていて、すべての家が昔の赤瓦木造建築に
なっている。
宮古島に赤瓦木造の家が少ないのは、コラ・サラ台風などで
吹っ飛んでしまった。沖縄でも、やはり台風の影響を受けて、
赤瓦の家は少ない。
台風に強かったのが米軍住宅で、それをまねて、
コンクリートとブロックを使った今の家の形がある。
宮古島では、このコンクリートとブロックを使った家のことを
「スラブ家」(すらぶやー)と言う。
「スラブ打ち」本土では聞きなれない言葉というか、沖縄
だけで通じる言葉。
家を建てるときに型枠を作って、コンクリートを流し込む。
これを「スラブ打ち」という。
家を建てるときにこの作業を2回か3回くらいする。
本土の棟上げ式みたいなもので、「スラブ打ちのお祝い」
ということをする。完成祝いを含めれば、家を建てるまでに
数回のお祝いをすることになる。
住んでいる地域やその人の人脈にもよるが、300人を超える
スラブ打ちのお祝いも珍しいことではない。
最近ではスラブ家独特の形の家も少なくなってモダンな家が
多くなってきているが、コンクリートを流し込むときは、
やはり「スラブ打ちの祝い」がある。
知り合いの「スラブ打ち」の祝いに呼ばれているが、
お祝い金だけを知り合いに預けて、完成祝いのときだけ
行くようにしている。
年末は一つでも飲み会を減らしたい・・・・・・
