お客さんが「庭にアブがいっぱいいます。」と
言ってきた。
見に行くとそこにいたのは「イワサキクサゼミ」
という日本一小さなセミ。
宮古島では、ほぼ一年を通している。
セミは、幼虫の頃、土の中で7年間暮らして、そして成虫に
なり10日後に死んでしまう。
と教えられたが、実際にはクマゼミが2~5年、
ニイニイゼミが4年ほどで成虫になるそうだ。
イワサキクサゼミはその半分の約2年間を土の中で暮らす。
日本産のセミの中で最も研究されているセミになるそうだ。
もともとは、ススキの葉に生息していたが、
1960年代に入ってからサトウキビ畑に住みつくようになった。
サトウキビの栽培方法(農薬)が使われるようになり、
天敵の蜘蛛やアリなどがいなくなったからだと言われている。
サトウキビの葉を食い荒らすので、サトウキビ畑に棲みかを
移してから害虫となった。
それにしても「アブがいっぱいいます。」と
言われたくらい、雨の後とかには少々異常発生しているようだ。
本土では、クマゼミが絶滅しかけているという話を
聞いたが、クサゼミは増える方向にある。
アブのように人間を刺したりしないので、安心してください。
