うんたま森のキジムナー

沖縄の漬物は、本土と違って、サトウキビの汁などを
使って作る漬物が多い。
糠漬けを漬けるような習慣はない。

そもそも湿度が高く、本土のように台所の片隅に置いて
おけば、すぐに発酵してしまう。
冷蔵庫の中に糠床を入れておいても、1日〜2日、
混ぜるのを忘れてしまうとなんというか・・・・わいてくる。
塩を足していくが、それにも限度がある。

夏などは2日でキュウリが黄色く古漬けになって
しまうほど早い。糠漬けを漬けるのは、湿度が低くなる
この冬の時期がいい。

子供の頃は、いつも漬物が出ていた。
自分で漬けるようになって、こんなに手間暇がかかることを
していたのかといまさらながら、祖母の苦労を知る。
宮古島の人はあまり糠漬けを好まない。
地元の友達が来たときに、酒のつまみに出したら、
「よくこんなものが食べれるなぁ」
と言われた。

糠漬けが好きだけれど、それにもやはり限度がある。
一度漬けると、これから数か月間、毎日、毎日、糠漬けを
食べることになる。キュウリやカブ、ダイコンやナスビ、
出来る限りローテーションを組み合わせて
食べるようにしているが、3ヶ月も食べ続けると、飽きが来る。
糠漬けは暖かくなるまで、冬の楽しみにしている。

海水温は23℃あるが、長く入っているとやはり寒い。
昔は珍しかったドライスーツも、この数年着ている人が
多くなってきた。初めてドライスーツを見たのは、
確か007の映画で、ジェームズボンドが海から
上がってきてドライスーツを脱げば、その下にネクタイと
スーツ姿が印象に残っている。

ドライスーツというのは、ウェットスーツと違って、
中に海水が入ってこないようになっているので、
中に乾いた服を着ることが出来る。
古い映画でヘルメット潜水している人が着ているのも
ドライスーツ。
冬場、隣で作業しているヘルメット潜水が海から上がって
きて汗をかいているのを見てうらやましかった。

しかし、動きが鈍くなるので、レジャーではヘルメット潜水は
おこなわない。私も作業ではドライスーツを着ることも
あるが、水中の溶接・溶断作業のときくらいで、滅多に
着ることはない。足ひれをつけるように作られていないので
ダイビンングでは着たことはない。

私たちはショップといっても機材販売ではなく、
ダイビングに行くのが主なので
ガイドもドライスーツを着ていない。
レンタルのお客さんに普通のスーツを着させて、自分たち
だけドライスーツというのもこころ苦しい。
まぁ、でも、まぁ、私だけ着てもガイドをするわけでは
ないので、「いいんじゃぁないかなぁ〜」
と思うようになってきた。

やっぱり、もう少し、もう少し、
ウェットスーツで我慢しよう。

宮古島の宮古神社は、国内最南端の神社である。
由来記等によると「昔、宮古島志里満の里の大首里大屋子、
平良が、首里へ貢納品を納めての帰路、遭難。
八年後に帰国することができた。 故国の神に感謝し、
波上宮の神を宮古へ勧請して祀った（1590年）。」
と記されている。

慶長十八年（1611年）の先島検地の折、 薩摩藩の進言により
琉球王府は瓦葺の社を造営し「宮古熊野三所大権現」と称した。
ご神体？祀られているのは、波上宮から勧請した熊野三神と、
かつて宮古島を統治した豊見親三柱をお祀りしています。

熊野三神
・伊弉冉大神(いざなみのおおかみ)
・速玉男之神(はやたまおのかみ)
・事解男之神(ことさかおのかみ)
豊見親三神
・與那覇恵源命(よなはけいげんのみこと)
・目黒盛定政命(めぐろもりていせいのみこと)
・仲宗根玄雅命(なかそねげんがのみこと)

子供の頃、神社にいったい何があるのか知りたくて、
こっそり忍び込んだ事がある。
中には鏡が置いてあるだけだった。
そのとき神主さんに見つかって叱られたが、
どうして鏡が置いてあるのか？
知りたくて神主さんに聞いたことがある。
答えは「鏡には見えないものが見えるから」
だと教えられた。

見えないもの・・・？「見えないものって、なんや？」
と聞くと「お前の後ろや！」
今になって思いだすが、この答えって深いねぇ〜

運がいい人、運が悪い人、
「運がよかったね。」「運が悪かったんだよ。」
誰でも一度は言われたことがあるような言葉。

運が良いも悪いも結果論。
じゃぁ、宝くじに当たった人に会ったらそれは、やはり
運が良いと言ってしまうだろう。

雨男、雨女、晴れ男、晴れ女、こんなのは偶然だと
思い続けてきた。台風シーズンや、この冬場は、
海が荒れて船が出せないことがある。
お客さんで、この宮古島に時期をずらして4回も来たのに、
ボートダイビングが出来なかった人がいる。
この確率は、ある意味凄い！
まるで、おみくじを2回続けて凶をひいたようなもの。

長くダイビングショップをやっていると、
この人が来るときは晴れ！この人が来るときは雨、
この人が来るときは台風とスタッフが噂をしているとき
がある。また、いいかげんな事がよく当たる。

お客さん同士の情報網もあり、
「あの人が来るなら、日にちをずらします。」と
言う人もいる。私はそんな事は信じないけれど、過去の統計を
見てみるとけっこう当たっていることがある。

宮古島に来て、面白いなぁ〜と感じた事のひとつに、
ガソリンの注文の仕方。
スタンドに入って「満タン！」とは、ほとんど言わない。
1.000円分とか2.000円分入れてという言い方をする。
沖縄はガソリンが安い！と思ってる人が多い。
それは、「沖縄振興特別法」というものの中に
「揮発油税軽減措置」があるから。
でも実際の価格は、原油価格が半分になっているのに
１ℓ　153円〜162円。

ちなみに本土（東京）は、1ℓ　125円〜127円くらいだろう。
ぜんぜん、安くない。沖縄でガソリンが安いのは、
米軍基地内だけ。
まして宮古島は輸送費もかかっている。

このあいだ、島の友達が「俺の車のガソリンタンクの上半分は
錆びているはずだよ。」
と冗談を言っていた。
旅行に来てレンタカーを借りる人はガソリンの高さに驚く。
「沖縄ってガソリンが安いって聞いていたのに。」
逆です！高いです。宮古島は火力発電でまかなっている。
火力発電の燃料は重油を使用している。
原油価格が半分になっているのに
どうして電気代が値上げされるのか理解できない。

現在のガソリン価格、1ℓ　153円〜162円　
新聞にはガソリン代が値下げされたと書いてある。
値下げでこの値段です。