久しぶりに「てんぷら」を買いに行ったら、値上げしていた。
沖縄で、3時のおやつの定番は「てんぷら」
移住してきて、本土と異なる文化に色々と
カルチャーショックを受けるが、「てんぷら」には驚いた!
テンプラーショックと言っても過言ではない。
沖縄で一般化している「てんぷら」は本土の天婦羅と違う別物。
夜店などで売られているアメリカンドックの中身が
ソーセージではなく魚で味はドーナッツに近い。
午後の3時の休息前になるとパシリに「てんぷらを買って来い!」
と命令が下る。このパシリが本土から移住してきたばかりの
奴なら「どこで売ってますか?」
と聞く奴がいる。島のオヤツはテンプラが当たり前なので、
てんぷらをどこに買いに行けばいいのか聞かれる島の人間は、
「そんな当たり前のことがわからないのか」とイラつく。
「刺身やーに行けばいいさぁ〜」このあたりの会話から言葉の
キャッチボールに異変が生ずる。
島では魚屋の事を刺身やーという。そしてこの刺身やーでは魚の
きれっぱしが出るので、てんぷらを作って売っている。
食堂でも売っているところもあるが、刺身やー派と食堂派が
いるので難しいところ。
アツアツのてんぷらを買ってきて、パシリはさっそく
食べようとする。「そのまま食べるべき?」と聞かれて意味の
わからないパシリはどうしていいのかわからない。
「船からソースを持ってこい!」といわれて口をあけたまま
フリーズするやつ。
沖縄はソースで「てんぷら」を食べる。
「あのナイチャーは使えないなぁ〜」と私に言われても、
あのパシリが普通に思えるのは、私が本土出身だから・・・