同じ苗字、同じ名前が多い沖縄(島)では、屋号で家を表し、
長男は長男と呼ばれ次男は次男と呼ばれる。三男からは三男と
呼ばれず、特徴からあだ名で呼ばれることが多い。
あだ名(ニックネーム)で嫌な思いをした方も多いだろう。
たった一度のことで、あだ名はついてまわる。
小学校のときに、授業中におもらしをした奴がいた。
たしかオシッコをもらしたのについたあだ名は「ウンチ」
こいつは中学校を卒業しても高校に入ってからも「ウンチ」
と呼ばれていた。きっとこの歳になっても同窓会では
「ウンチ」と呼ばれる。
島の知り合いはほとんどが「あだ名」(呼び名)
「陛下」「代議士」「インガマ」「パギ」・・・・etc
それなりの理由があって呼び名がついてしまう。
人の言うことは聞かず、自分がいつも正しいと主張することが
多く偉そうにしているので呼び名が「陛下」
犬が好きで、いつもたくさんの犬を飼っているから
「インガマ」犬を方言で「インガマ」と言う。
このように自分にそれなりのことがあるのなら、それはそれで
仕方がないとあきらめもつくだろう。親や兄弟が代議士に
立候補したことがあるので、「代議士」
若い頃からハゲていたので「パギ」ハゲを方言でパギ。
これらはほんの一部で、代議士も陛下も一人だけではないから、
余計にややこしい。
「あの陛下がさぁ」「どこの陛下・・・?」とこんな具合。
隠れて呼ばれているわけではないので、陰口ではない。
本人の前でもそう呼ぶ。
ところで、私は、いったいなんと呼ばれているのだろう。
いくつかは知っているが、多すぎてわからない。
