島の駅などで売られている「コヘンルーダ茶」
実はコレ、沖縄の万能薬。
沖縄の人に「コヘンルーダって知ってる?」と尋ねても、
まず知らない。
オジィやオバァは「イシャナカシグサ」と呼んでいる。
黄色い花を咲かせる雑草で、どこにでも生えているものだが、
これを薬としてもちいるのは、今やオバァくらいしか作り方を
知らない。
煎じる方法もあれば空き瓶に詰めて寝かす方法もある。
風邪薬にもなるし、湿布薬にもなる。
砂漠に住む遊牧民のあいだでは、ヘビやサソリにやられたときの
薬として使っていたと何かの本にも出ていた。
それにしても「イシャナカシグサ」とは洒落た名前を
つけたものだ。
ちなみにアロエのことを「イシャイラズ」と言う。
この名前もアロエだけに使われるわけではない。
私の知り合いはタイガーバームもメンソレータムも
「イシャイラズ」と呼んでいる。
沖縄では民間薬は数えきれないほどあるが、私は薬局で
買うようにしている。
