沖縄で「アカバナー」とは、ハイビスカスのこと。
「シロバナー」と呼ばれるのもある。
名前を多く持つ花で、宮古島では「ムツウサ」
標準語では「センダングサ」
正式には「タチアワユキセンダングサ」
宮古ビデンス・ピローサともいう。
探さなくても島の中ではどこにでも生えている。
方言名のムツウサの意味は、ひっつくという意味。
白い花を咲かせたあとに、ひっつきムシになる。
繁殖力が強く、草むしりで、こいつを引っこ抜くと、
そのときに使った軍手から芽が出るほどで、我が家の空き地にも
たくさん生えている。
ムツウサが生えている草むらを歩くと、ズボンやTシャツに
種がひっついて、取るのにこれまた邪魔臭い!
どこにでも生えているおかげで、食糧難の頃はムツウサの新芽を
食べたそうだ。食糧事情が豊かになった現在では、
やっかいな雑草である。
しかし、このやっかいな雑草も、東京の武蔵野免疫研究所が
5年以上宮古島にかよって漢方茶を開発した。
空港や島の駅などで「健康茶」として売られている。
ムツウサから健康茶の作り方を知らない私には、
やっかいな雑草にかわりはない。
