沖縄では「寒い」という言葉を「びーさー」と言う。
本土では「本格的な寒さの到来」を
「寒の入り」と言ってるが、沖縄では旧暦の12月18日
「鬼餅の日」というのがあり、餅を食べる習慣がある。
この日から本格的な寒さの到来で別の呼び方を
「ムーチーびーさー」と言う。
そして冬至の日になると「底冷え」するような寒さが
やってきて、身体を温めるカボチャジューシーを
食べる習慣がある。この日を「トンジーびーさー」
このように、言葉の最後に「びーさー」とつく日は、
寒い日である。
宮古島では「寒い・寒い」と言うのを方言で「ぴしーぴし」
「寒いねぇ〜」「ぴしさぁ」と言う。
底冷えする寒さが終わる日の目安が旧暦の1月16日で、
16日を過ぎれば、寒い日はまだ続くが底冷えするような
寒さは終わりと伝えられている。
しかし、三寒四温を繰り返して、もちろん寒い日も
繰り返しやってくる。
本土では「暑さ寒さも彼岸まで。」と言われるように、
この頃になると暖かい日は汗ばむほどで「今日は寒いねぇ」
と言う日でも日中は気温20度以上ある。
このまま暖かくなって夏になるのか?と
勘違いしだした頃に最後の寒さがやってくる。
本土では「寒の戻り」と言う表現をするが、沖縄では
この寒さの別れを惜しむように「別れびーさー」と言う。
日中は車のエアコンをかけて、夜は暖房調節して寝る日もある。
この気温の差に身体が追い付かず、元気なスタッフも
風邪をこじらせるのがこの時期だ。
