ダイビングという遊びは、気軽にできるほど
安い遊びではない。
ある程度の収入と何よりも時間を必要とする。
つまり、遊ぶお金と自分の自由になる時間がなければ、
ダイビングなんて遊びはできない。
若い人よりもオジサン・オバサンが多いのは、
その条件を満たしているからだろう。
「このあいだご近所のサークルで花見と温泉に行って
きたのよぉ〜」
「その前はジムのお友達とハワイにダイビングに行ってきたの。」
「最近、フラを始めて、ウクレレ教室にも通っているのよぉ〜」
子供も手を離れて、旦那さんは趣味のゴルフや釣りに行き、
暇を持て余したオバチャン達。
オバチャン同士の会話は「最近、腕があがらないの。」と
一人が言えば、「あら、あなたの方があがるじゃない。
私なんてここまでしかあがらないわ。」
どこか変なところを自慢しあっているような・・・
旦那さんのため、子供のため、そして家のために尽くして
きたのだから、これからは自分の時間をおおいに
自由につかえばいい。
若い女の子たちは、沖縄の海を見て
「キャーヤバイ・ヤバイ」と声を上げる。
「これから海にはいるんだよ。」
「エーッ ホントですかぁ〜」(当たり前やろ何しに来てん)
オバチャンたちはそんな黄色い声も聞こえていないのか、
ひたすら自分たちの話で盛り上がる。
海に顔が沈むまで話しているほど。
おばちゃんたちも苦労してきたんだろうから
もっと、もっと楽しんで。このあいだ来たオバチャンたちの申込書を
何気に見たら自分より年下だった。
