蛸(タコ)の旬は、冬と夏で、美味しいのは、
夏のタコだと言われている。
タコ専門に漁をしている漁師は、超―ッが付くほどベテランの
漁師ばかり。初心者の漁師では、タコ漁は難しい・・・
沖縄のタコは海底の岩礁に家を持ち、タコ漁は
「家回り」と言って、タコの家を訪ねて回る。
一度、捕った場所を記憶していて、経験からタコの家を
知っている。そして、何よりもタコを捕まえるとき、
その家を壊さない事が条件なのだ。
もう一の捕り方は、交尾時期(今くらい)になると、
まず、メスのタコを捕まえる。
捕まえたメスのタコを細いロープで縛って、操り人形のように
海底をはわす。メスのタコに惹かれたオスダコが交尾を
しようとアピールしてきたところを捕まえる。
なんとも切ない漁なのだ。
タコの家を知る事、メスダコを見分ける事、メスダコを魅力的に
歩かせること。この条件を満たすには、長い経験と技が
必要となる。
とかく日本人はタコが好き!欧米ではデビル・フィッシュと
呼ばれ、忌み嫌われているのに、日本人のタコの消費量は
世界一位。そのシェアは、世界の約6割にも及ぶ。
タコにはタンパク質をはじめさまざまな栄養素が
含まれていて、しかも低脂肪・低カロリー。
特に豊富なタウリンには疲労回復、肝機能強化、
コレステロールを下げる働きがあり
新陳代謝には欠かせないビタミンB2は、
他の魚に比べ2〜5倍もある。
冷蔵庫には、かかさずタコを入れているが、ベテランの
域には、まだまだ達せないでいる。
