酢豚を注文して食べると、それなりに美味しかったが、
かなり酢っぱかった。酢の物にしてもそうだが酢を使う
料理は、本土に比べ、かなり酸っぱいと思う。
おそらく使っている「酢」が違うのだろう。
家庭でも船にも「酢」は必需品。漁師の船には必ずと
言っていいほど「酢」が常備されている。
使われている「酢」は合成酢で360mlのペットボトルに
入ったもの。裏のラベルには「三倍に薄めてご使用ください。」
と注意書きがかかれてある。
つまり本土で売られている「特濃酢」を使っている。
ビーチにも「酢」が置いてあるように、クラゲやサンゴ、
ガヤ、ウニ、魚のトゲなどにやられて場合に「酢」を使う。
もちろん料理にも使うが漁師がマグロやカツオを食べるときは
酢と醤油につけて食べることが多い。
「釣れたて」と聞けば「新鮮」生が美味しいというのは
思い込みで、釣れたてはどうしても生臭い。
釣れたては一度氷で〆て、海の上ではさらに酢で洗う。
白く酢で焼けたものを漁師は好む。
さらに沖縄は水道水が硬水なのでどうしても石灰がたまる。
この石灰を溶かすのに酢を使う。沖縄の生活でなくて
はならないのが「酢」なのだ。
このあいだスタッフの女の子がカレーに酢をかけていた。
「ありえないでしょ。」と言ったら
「ソースをかけている人もいるじゃないですか」
彼女の頭の中ではどうやら
「そー酢」と変換されているようだ。
