沖縄では、オジィやオバァが「今日は何日かぁ〜」と
聞いてきたらそれはカレンダーの日付ではなく、
おそらく旧暦の日にちを聞いている。
新月と満月の日は太陽・地球・月が一直線に並ぶ。
この日に地球に及ぼされる月や太陽の引力が大潮を
引き起こす。サンゴやウミガメなどが産卵するように、
大潮の日は自然や生命とも関わりが深い日。
昔から沖縄では1日15日を「ヒーヂユーサン」(日が強い日)
と呼ぶ。
ずいぶん前に陣痛が始まった妊婦さんを車で病院まで
乗せて行った。夜中の出来事で、それでも大声で先生を
呼び続けて、やっと出てきたと思ったら
「今日は何日かぁ〜」
潮見表の付いたカレンダーを見て、
「次の上げ潮までは大丈夫。そんなに潮も大きくないから
慌てるな!」といわれた。
新暦の1日15日はペイデイセール。
旧暦の1日15日は、大潮。
いろんな意味で気にかける日とされている。
