沖縄では、梅雨明けと同時に「カーチバイ」が吹きだす。
ちょうど夏至を待っていたかのように吹きだすので
「夏至南風」と書いてカーチバイ。
カーチバイは南シナ海から吹いてくる10m〜15mの
南西季節風。雲が飛ぶように流れ、蒸し暑い日が続く。
この時期は例年だと台風の接近もなく、風が
安定しているので、昔は、南西諸島各島から沖縄へ、
沖縄から本土へと船を走らせたそうだ。
天気図では、太平洋高気圧の尾根がフィリピンまで達し、
梅雨戦線は、本州沿いに停滞している。
ちょうど本土は梅雨の最盛期。
カーチバイの吹く期間は1週間〜10日ほど。
この風がやむと本格的な暑い暑い夏がやってくる。
しかし、ダイビングショップにとっては、もっとも嫌な
風向きである。北風が吹けば下地方面に、南風が吹けば
伊良部方面のポイントに行くが、強い西よりの風に
なると普段行くポイントが行けなくなる。
もちろん宮古島の北側(高野 新城 吉野)に
いけば静かであるが、船で1時間以上走らねばならず、
行くまでに波の高いところ、リーフに囲まれたところを
通らねばならない。
カーチバイが強く吹けば、天気はいいのに船が
出せなくなることもある。こればかりは仕方がないので、
ただ吹き止むのを待つばかり・・・
