駐車場として借りている隣の空地は、3カ月に一度
くらいの割合で、シルバー人材センターにお願いして
草刈りをしてもらっている。
車を駐車する場所や向きをあれこれ変えたりして
生えてきた草を踏みつけているが、2週間もすれば、
生えてくる雑草に追い付かなくなってくる。
暇をみつけてはスタッフたちが、草刈りをしているが、
それでも雑草が次から次へと湧き出てくる。
雑草の中でも一番手ごわいのが「ギンネム」である。
どれくらい生命力が強いかというと、草むしりに使った
軍手をそのままにしておけば、その軍手からギンネムが
はえてくる。
太平洋戦争で激戦地となった硫黄島は、このギンネムで
覆われているそうだ。戦争犠牲者の数があまりにも多く、
回収に及ばなかったため、ギンネムの種を米軍が
空から撒いたといわれている。ギンネムの原産地は
メキシコ及びアフリカである。
沖縄に導入されたのは1910年で、畑の肥料用にと
スリランカからもたらされたと農業誌に書かれてあった。
ギンネムにはミモシンという毒素が含まれているため、
家畜飼料としてしか利用されなかったが、その毒素の
解毒技術が確立され現在では「ギンネム茶」という
のもある。健康食品として注目されているが、
やっかいな雑草にはかわりない。
ある程度伸びてくると、その横を歩くだけで、服や
ズボンに種子がひっついてくる。
車のタイヤで踏みつけても踏みつけても、すぐに生えてくる
生命力には、宮古島の精神
「アララガマ」を見ているようだ。
