グァバの和名は「ばんじろう」
沖縄では「バンシルー」と呼ぶ。
私の年代の島の友人達は、学校の帰りの道すがら、
その実をとってかじっていたと昔を懐かしんでよく話す。
それくらい身近にあったグァバも開発が進んで、
最近はあまりみかけない。
グァバジュースで、本土の人にも知られているが、
独特の香りに誘われて、この実をそのままかじっても、
渋さがありジュースの味とは程遠い。
最近、注目を浴びているのが、グァバの実ではなく
葉っぱの方。すでに大手飲料メーカーが、葉を
お茶にして製品化しているし、地元沖縄でも
コンビニなどで売られている。沖縄では、古くから
グァバの葉の効能を利用していた。
葉を煎じて飲むと下痢・腹痛・肝臓・腎臓に効くとされ、
根を煎じて飲むと糖尿病に効くと言われている。
葉をもんで頭に塗るか匂いをかぐと酒酔いに
効くそうだ。
お腹に塗るとゲップが止まるとも言われている。
その効能は色々あるが、先人たちは古くからグァバの
葉の効能に気づいていたようだ。
いつだったか、オバァに「飲みすぎてお腹をこわしている。」
と言ったら、庭のグァバをとってきて、
「これをカジレ!」と渡された。
家の中には正露丸があるにもかかわらず、
グァバを渡す神経がわからん・・・・
