2019/3/13
宮古島には、高校が3校伊良部島に1校ある。
今年も、入試試験が行われた。
どこも定員割れしているようで、進学校の宮古高校も
定員56人のところ50人が受験したそうだ。
宮古島の高校はすべて県立高校で、私立高校はない。
目指す高校に失敗しても、いずれかの高校には
入学できるのが宮古島である。
宮古島の高校入試には、一風変わった習慣があり、
受験日の昼休みには、家族が応援に
駆けつけ、受験生と一緒に校庭でお昼ご飯を食べる。
まるで、その光景は運動会のようだ。
いつから始まった習慣なのか定かではないが、
私の年代の人たちも同じように
家族、親戚が重箱を持って、ご馳走を頂いたそうだ。
隣の多良間島には高校がなく、中学を卒業すると、
親戚を頼って宮古島に来るか、
沖縄本島の高校へと進学しなければならない。
事情があり高校へと進学しないことも珍しいことでは
ないそうだ。
本土のどこかで、宮古島出身者に出会えば、その人は
中卒ではなく、高校には一応入学した人である。
古くからの潜り漁師仲間は10人近くいるが、高校を
卒業しているのはわずか3人ほどだった。ちなみに
その高卒は仲間ウチからインテリと呼ばれている。

1 | 《前のページ | 次のページ》