伊良部島にある人気の展望台「フナウサギパナタ」が
老朽化で上部解体撤去される。今月10日から撤去工事が
行われるので、立ち入り禁止と車両進入禁止措置を
とるそうだ。
この展望台は、渡り鳥のサシバをかたどった
コンクリート構造物。
1985年に整備され、今年で築34年。気象条件の激しい場所に
設置されているので、塩害、老朽化が著しい。
何度か補修工事が繰り返されたが、コンクリートの落下が
懸念されるため仕方なく上部解体が決定した。
工事期間は7月10日〜8月31日までを予定している。
「フナウサギパナタ」の名称は、
フナ(船)ウサギ(見送る)パナタ(離れ岩)
「船を見送る岬」という意味である。
飛行機などない時代、船が唯一の交通手段であった。
佐良浜漁港を出港した船を追いかけて、この岬まで
走ってきて、船影が見えなくなるまで
見送ったそうだ。
説明版には「名称の由来は、昔、沖縄本などに旅立つ人や
出兵兵士を見送った場所」と書かれてある。
この場所には多くの人の涙が染みついている
といわれている。
