北よりの風が吹き始めて、陸上では過ごしやすい
気候になってきた。海水温も少しさがって、
海から上がると肌寒さを感じる日も増えてきた。
船の行き帰りも濡れた身体が風にさらされ、
波をかぶると寒い!
そろそろ船に風よけ波よけの風防を取り付ける時期だ。
風防を取り付けるのは、台風の時期が去ってからで、
テントなら台風が来れば外すことも可能であるが、
今の船の風防はFRP(強化プラスチック)で作られて
いるので、つけたり外したりが、そう簡単ではない。
風防を取り付けると風をまともにはらむので、
風防をつけたまま、台風をやり過ごすことができない。
「もう、台風は来ない!」となってから取り付ける。
その時期は「寒露」を過ぎてから。
昔から漁師たちは「寒露を過ぎれば台風は来ない。」
という。昔からの言い伝えが100%正しいわけではない。
昔から梅雨の間に台風は来ない。
台風は梅雨が明けてからやってくる。
その言い伝えを信じ切った漁師が、梅雨にやってきた台を
「来るわけがない」と船を陸揚げせず放置したまま港で
沈んだことがあった。
船の風よけ風防は、寒露が過ぎて、その先の天気予報を
確認してから取り付けるようにしている。
今年の寒露は10月8日 それ以降の天気を確認してから
取り付ける。日によって行き帰りに寒さを感じる日も
あるが、もう少し辛抱してください。
