人間は、もともと甘いものを好み、苦いものや
酸っぱいものを苦手とする。
苦いものや酸っぱいものを舌は毒と判別するそうだ。
子供の嫌いな食べ物はピーマンが多いのは
苦いからだという。
沖縄で子供の一番嫌いな野菜はゴーヤで、
大人の好きな野菜がゴーヤである。
嫌いな食べ物も食べ慣れると好きになるようだ。
沖縄では苦い食べ物がおそらく全国一多いところだろう。
よく知られるゴーヤ以外にも苦い食べ物がたくさんある。
たとえば、沖縄料理に欠かせないフーチバ(ヨモギ)、
サクナ、ンジャナバーなんてのがある。
沖縄ではこの時期(3月〜4月)頃を「うりずん」
と呼び、一雨ごとに大地が潤いさまざまな草が芽吹く
のだが、フーチバ、サクナ、ンジャナバーも
旬の季節をむかえる。
昔はその辺に普通に生えていたものだが、
今は島の駅などで売られている。
フーチバはヨモギのことで、雑炊や汁物には欠かせない。
サクナは別名を「長寿草」と呼ばれるもので、
海岸付近に自生する植物で、汁物の具にして食べる。
ンジャバナーは「ニガナ」(苦菜)と呼ばれる葉野菜で
豆腐で白和えにしたりする。
どれも雑草のようなものだから、どんな調理法で料理されても
共通しているのは「にがい!」
沖縄ではこの苦みに満足しきれない人もいるようで
フーチバを大量に絞って青汁にしたり、サクナの葉っぱを
刺身にくるんで食べたりする。
沖縄では苦い食べ物を食べて苦い顔をするより、
食べる前から苦い顔をして食べるということに
最近気づいた・・・・・
