沖縄では、ほとんどの年間行事が旧暦で行われるため、
新暦とのズレが生じる。
旧暦では、一年間が354日 365日の新暦とは年間で
11日もの差がある。二年間で22日 三年間では33日、
約一カ月ほど誤差が出てしまうので
「ユンヂチ」という「閏月(うるうづき)」を設けて
調整する。
沖縄便利帳には、旧暦と新暦の日数調整のために
33カ月に一度設けられる「余分な月」が「ユンヂチ」
である。と書かれてある。
そのため、ユンヂチがある年の旧暦は13カ月あり、
昔ながらの解釈では、その余分な月のみをユンヂチと
するが、今では閏月がある年自体がユンヂチとなる。
少しわかりにくいが、33カ月に1回あり、正確には19年の中で7回。
その年回りが今年2020年である。
このユンヂチの年に何をするかというと、沖縄では、
お墓の引っ越しや購入、改修工事、仏壇の買い替え
などをする。
仏壇屋さんの店先には「ユンヂチセール」の
のぼりがあがり、新聞には織り込みチラシや広告がでる。
なぜ、ユンヂチにそのようなことをするかというと
「実際には、無い月」なので
あの世では無いことになっている。
ご先祖様が知らない間に行うというわけ。
沖縄にやってくるまで「閏月」という言葉すら知らなかった。
潮の干満は旧暦なので、今では新暦より旧暦を見ることの方が多くなった。
