沖縄では、美味しい魚の代表とされている「ブダイ」
青ブダイをゲンナー ヒブダイをアーガイ
キツネブダイをボーダ
ブダイには種類があるが、総称してイラブチャーと呼ぶ。
数多いサンゴ礁の魚のなかでも、かなりかわった
特徴を持つ魚でもある。
頑丈な歯と咽頭歯(いんとうし)を持ち、
サンゴ礁を食べる魚として知られている。
サンゴをかじって、海の中で泳ぎながらフンをする。
沖縄の真っ白な砂浜は、ブダイのフンが蓄積
されたものだといわれている。
ブダイの生態は、若いころは雌で、年をとると雄になる。
(すべてではない)
雄と雌では色や模様が異なる。
アーガイと呼ばれるブダイは雌で雄はオーバチャーと
名前もかわるもんいる。
夜の生態にもきわだった特徴があり、それは、
寝る場所が決まっていて、しかも寝袋にくるまって寝る。
寝袋は、身体から分泌される透明な粘液で
出来ていて、前と後ろに穴が開いていて、
いつも新鮮な海水が流れるようになっている。
なぜ寝袋にくるまって寝るのか、はっきりとした理由は
解明されていない。
このようにブダイは、魚には珍しく、
グッスリ眠る魚である。
沖縄では一般に、皮付のサシミで食べるが、
私も最初は抵抗があった。
長年食べ慣れてきて、美味しさがわかってくる魚である。
