トックリキワタが満開に咲いていた。
外来種で、トックリキワタを日本で最初に
栽培したのは、当時まだアメリカ軍の軍政下に
あった沖縄である。
琉球政府の農業技術者であった天野鉄夫が、
1964年、沖縄県民が多数移住したボリビアの
オキナワ移住地で開かれたボリビア移住
10周年記念式典に参加した際に、ボリビアから
種子を持ち帰ったことによる。
とウキペディアに書いてあった。
南米ザクラともいう。
トックリのような形をしているのでトックリキワタ。
南米ではこの形をした腹の出た人に見立てて
「酔っ払いの木」と呼ぶそうだ。
実がはじけて実の中から綿が出てくる。
オバァなどはこの綿を集めて枕やクッションの
詰め物にしたという。
が、・・・小さな枕に入れる分だけでも相当な
量がいる。
救命胴衣もこの綿から作ったと言われているが、
それほどまで栽培されているとは思えない。
トックリキワタから綿が出るのが、
ちょうど寒くなり始める頃なので
「あの綿を布団に入れればあったかいだろうなぁ」
と思っただけではないだろうか。
実際に綿を集める作業は大変でなかなか集まらない。
集めた綿を洗って乾燥させて手間を考えると、
枕そのものを買ってきた方がよほど
安くて手っと早い。
年内いっぱいは島のあちこちでピンクの花を咲かせている。
