今から30年ほど前・・・・・
「釣りのお客さんを連れて行ってくれ。」
と知り合いに頼まれた。
「氷も餌もいらないと言っているさぁ」と
知り合いも驚いている。
普通は釣りの準備で、漁協で氷と餌を買う。
やってきたのは東京の釣りグループで、
4人なのに釣り竿が10本以上。
当時はまだルアーフィッシングというのは
馴染みがなかった。
漁協の前で出航準備をしていると、暇な漁師連中が
集まってくる。
魚に似せたルアーを見て
「そんなので宮古島の魚は釣れないよ。」と
誰もが笑っていた。
実際、私も釣れるところを見るまで信じられなかった。
午前中の2時間ほどで大きなロウニンアジや
イソマグロを10匹近く釣り上げた。
もう一つ信じられなかったことは、せっかく
釣り上げた魚を重さを計って写真を撮った後に
海にリリースする。
あの頃はリリースという言葉さえ知らなかった。
午後からジギングと釣り方に変えて底物狙いになった。
なんと沖縄で一番の高級魚のアカジンが釣れだした。
釣れたものをリリースしようとするので
「それ、私が買い取る。」と提案したら
「どうぞ貰ってください。」と言われた。
貰った魚を翌日のセリに並べて5万円以上あった。
懐かしい思い出だ。
最近、船の上でルアーフィッシングで遊んでいる。
これがけっこう釣れて面白い。
