沖縄では、新聞で葬儀を知る。
まず、新聞で最初に見るのは死亡欄から。
知っている人の名前が出ていた。
私より若く元気な姿しか思い出せない。
「病気療養中・・・・」と書かれてあった。
沖縄県は、1985年までは男女ともに
平均寿命が全国一位だった。
2000年以降順位が下がり、2015年には女性7位、
男性36位までさがった。
また、働き世代の年齢調整死亡率が男女とも
全国平均より高いという結果が出ている。
年齢調整死亡率とは、もし人口構成が基準人口と
同じであれば実現されたであろう死亡率のこと。
急激に短命になっていったのは、生活が豊に
なったからと言われている。
野菜、魚中心の質素な生活から、
ファーストフード(ケンタッキー、ハンバーガー)
など手軽に食べられるようになった。
それにくわえ外食することが多くなったからとも
言われている。
今から30年前は、離島の外食産業は流行らないと
いわれていた。外で高いものを食べるくらいなら、
家でいい物をたくさん食べた方がいい。
そういう考えだった。
高血圧や糖尿病、成人病にかかる人は急激に増えて
数年前には全国トップになったこともある。
豊になったから寿命が短くなるなんて、
おかしな話だ・・・・
