2022/1/13
宮古島にホテルが建設されるので、土地買収を
手伝ってくれと頼まれた。
今から30年前の話し。
リゾートホテルの青写真を見ると、まるで
未来の絵のようだった。
コンセプトは長期療養型施設。
当時は、ほとんどが、二泊三日か、三泊四日の
観光旅行が多かった。
宮古島にはアトピー性皮膚炎というのがなく、
宮古島の砂浜を歩くだけで、
アトピーが治るとまで話題になっていた。
また、イジメやなんらかのの問題で登校拒否
している子供たちが社会問題になっていた。
そんな人達に長期滞在してもらうという
リゾート建設。
それがシギラリゾートの始まりだった。
ゴルフ場建設にいたっては、地元民の
反対運動も過激になって、集落のあちこちに
「建設反対」のかんばんや垂れ幕が上げられた。
話し合いの場を持って、その場で土地を
現金で買い上げることになった。
用意された現金は2億円。
話し合いの場の席にドーンと札束が置かれた。
それを見た反対派のひとも鉢巻を外して
賛成派になったのには驚いた。
二束三文の原生林現金で買い取ってくれる
のだから仕方がない。
あれから30年以上経った現在。
青写真で見た未来が現実となっている。

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