2022/1/21
公設市場の前に2軒ほどの露店が出ている。
売られているのは、季節の果物や野菜など。
これらは、露店のオバァが、どこかで仕入れて
くるわけではなく、持ち込まれたものを露店の
オバァが買い取って売っている。
公設市場が建て替えられる前は、このような
露店が足の踏み場がないくらい
数十軒並んでいた。
売り手のオバァたちはすごかった。
たとえばゴーヤーを買いに行くと、
ゴーヤー売りのオバァの隣りのオバァが
「ゴーヤーチャンプルーにはモヤシも入れんと
だめさぁ」と袋に入ったモヤシを渡される。
そのやり取りを近くで聞いていた豆腐やの
オバァも「豆腐が入らないチャンプルーはないさぁ」
と豆腐を売りつけてくる。
ゴーヤーを買いに行っただけなのに、片手では
もてないほどの荷物をだかえて帰ることになる。
気の弱い人なら、それこそあれもこれも
売りつけられることになる。
当時は、そんな露店のオバァたちを煩わしく感じたが
今では、懐かしく思い出す。
オバァたちは話しながらもその手は、
モヤシのヒゲとりや、ラッキョウの皮剥き、
常に手は仕事をしていた。
季節になれば、マンゴーが露店で売られる。
チビマンゴーはおそらくどこよりも安いので、
露店で買うほうがいいかも知れない。
今、出ている露店のオバァは、来年も出ているかな…

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