真っ暗な夜道、農道に怪しい光を放って
いるものの正体は「誘殺灯」
灯火でアオドウガネを誘き寄せて捕獲する。
アオドウガネはコガネムシ科の昆虫である。
よく似ているものにカナブンがいる。
コガネムシ虫とカナブンの違いは、コガネムシは
草花を荒らす害虫で、カナブンは
土壌改良してくれる益虫である。
アオドウガネの被害は、サトウキビの根が
幼虫に食害されて起こる。
被害が大きくなると株全体が枯死することもある。
このため、関係機関が長年、駆除作業を実施。
この誘殺灯を使って成虫を捕らえ、地中の幼虫を
発生させない取り組みをしている。
駆除作業での捕獲数は2008年から右肩下がりで推移。
2008年は846万匹から9年後の2017年には
173万匹まで減少していたそうだ。
だが翌2018年には増加に転じて294万匹となった。
その翌2019年には誘殺灯を増やしたこともあり、
2倍の650万匹を超えた。
2020年はさらに増えて1012万匹となり
1000万匹の大台に。
2021年は1013万匹と減少する傾向は見られなかった。
急増している原因はわからないそうだ。
車をとめて誘殺灯の中を覗き込むと気持ち悪い
くらいモゾモゾとうごめくものがいる。
見なければよかった。
