紙芝居師の広場

●グルメ
食通「うまいっ、この美味さはなんだ！　糖竹？　いや違う……果物だ。まさかシミル果の果汁っ？」
#cananseito


みんなでおはなしを創るＳＮＦ02『聖都物語・承』のホームページへは、「神と人の大地」のメニューから「聖都物語・承」を選んでください。
http://imaginary-fleet.sakura.ne.jp/

●闇の侵攻
　五王国時代も中期になると、闇について知っている人間も少なくなった。闇の侵攻に遭った世代が記録を厭うたせいでもあり、また闇（あるいは常闇）という存在があまりに非現実的であったこともある。
　闇の侵攻があってのち、数年も経てば、実際に被害を受けた人々でさえそれが真実であったか自分の記憶を疑ってしまうほどなのだから（『モブリス』『ジュマ王家年代記』など）、後世の人々であればなおのことだろう。
　だが、闇は実在し、数百年に一度カナンに現れ、深い爪痕を残していく。
　闇はいかなる生き物でもなく、たんなる暗がりでもなく、もちろん神ではない。闇は闇であり、この世を犯し、貪り喰らうものなのだ。


みんなでおはなしを創るＳＮＦ02『聖都物語・承』のホームページへは、「神と人の大地」のメニューから「聖都物語・承」を選んでください。
http://imaginary-fleet.sakura.ne.jp/

●太古の石　パルパル
　考える石、あるいはパルパルと呼ばれるものに冠する伝承は多くある。そのうちいくつかは空飛ぶ都市ヴェニゲにまつわるものであったから、学者の中にはパルパルの存在を疑問視する者もいる。
　だが、神避けに使われる石粉の存在など、パルパルに通じる証拠も数多くある。
　五王国時代の学者の多くは、神の嫌うこれらの事物の存在が古代のひとをしてパルパルの存在を想像させたのではないかと考えている。
　かつて神々とカナンを争い破れ、地に潜ったというパルパル。伝承は大河流域にとどまらず、カナン各地に残っている。

※神聖期１０１年、都市ヴェニゲがほんとうに空を飛んで、パルパルの実在が裏付けられることになる。


みんなでおはなしを創るＳＮＦ02『聖都物語・承』のホームページへは、「神と人の大地」のメニューから「聖都物語・承」を選んでください。
http://imaginary-fleet.sakura.ne.jp/

●シラの星
　東の空に輝くシラの星。
　青白く、周囲の星よりひときわ大きく輝くこの星は、神々の力と強く結びついているという。
　この星の輝きが増す晩には、神々が騒ぎ、ひとの中にもその影響を受けてしまう者が現れる。

　例えばウヌヴァヌルヴァの血をひく者は、シラの星が輝く晩にはけだものの姿に変化してしまうと言われる。
　カナン各地に、半神半人の怪物を退治した話が伝わっているのはシラの星の力が決して伝説の中だけのものではないことの証拠であろう。

　もっとも、シラの星にはカナンから去ったもっとも古き神の一族が住むというのはただの伝説に過ぎないだろう。なにしろ、カナンには太古の神々がいまでも現実に住んでいるのだから。


みんなでおはなしを創るＳＮＦ02『聖都物語・承』のホームページへは、「神と人の大地」のメニューから「聖都物語・承」を選んでください。
http://imaginary-fleet.sakura.ne.jp/

●カナンの五魚
　五穀みたいなもので、大河ゴヌドイルが文化の中心であるカナンでは、うまい魚をして〈カナンの五魚〉がよく言われる。
　が、地域によって五魚に選ばれる魚は一定していない。どこの地域でも「うちのが一番うまい」と主張するからだ。
　幾種類もある五魚の中で、どの地域でも共通しているのはンガククだろう。
平べったいひげが特徴のナマズの一種で、ゴヌドイルのどの流域でも捕れる。
そのままでは泥臭いが、一定の調理をすれば、薄味ながら深みのある味わいと、とろけるような独特の食感のある料理となる。
　シュデレイルの周辺では竹糖をふんだんに使った〈甘焼き〉が珍重され、ボジクの南部では皮の酢漬けである〈コウセリ〉が食べられるなど、焼いたり、煮たり、蒸したりだけでない様々な料理が五王国全域に伝わっている。


みんなでおはなしを創るＳＮＦ02『聖都物語・承』のホームページへは、「神と人の大地」のメニューから「聖都物語・承」を選んでください。
http://imaginary-fleet.sakura.ne.jp/