●神話より
神話では、古代カナンはいまは物言わぬ静かな神々までもが、うるさく暴れる場所であったという。
かつて世界では、岩も、木々も、草葉も物言い、蠢いていた。
夜は火のようにゆらめき輝き、昼はンギのごとくざわめいていた。
ひと棲まぬ、荒ぶれた世界だったのだ。
そうした世界が崩れるのは、最初はパルパルと、ついで人間との2度の巨大な争いを通じてだ。
神々はカナンの表舞台に姿を見せることはまれになり、パルパルも地下深くにもぐり、神聖期は人間の時代となったのである。
――『無表紙の書』に書かれているとされる神話より
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