【その4 戦闘開始!】
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飛び道具を持っていない一行ですが、あらかじめ敵の存在に気づいていたので、不意打ちを仕掛けられます。
レルヴァ:「みんな接近戦(が得意なキャラクター)だから、飛びこむ?」
マーリウ:「そうですね。飛び込んじゃいますか」
M:マスターのお薦めとしては、いきなり接近戦の方がいいと思います。だってだれも飛び道具もってない……
マーリウ:「マーリウはE1をまず狙います」
ここでは3人の敵がいて、それぞれE1〜3と記号がついています。
レルヴァ:「まあ、数字通りでいいのでは。たぶん、私はピンチになります。早めに倒して加勢してね、ズゥエイもマーリウも」
レルヴァだけが、戦闘関係の技能をろくにもっていないので、この発言です。
M:では……第1ターンはいきなり接近戦状態から。
M:この状態では相手は動きがとれません(射撃もできない)ので、接近戦フェイズからとなります。
戦闘ルールについては次のターンからは、あらためて一通り説明していきましょう。
M:さあでは、マーリウから処理していきますね。接近戦は、〈接近戦〉技能の振り合いとなります。敵とサイコロを振り合って、大きい方が勝ち!です。
マーリウ:「かかってこい! いや、こっちから行くぞ!」
M:野盗は、〈接近戦〉技能はありませんが「身体」が1あるので、まずサイコロ1個。さらに片手武器を持っているので、さらに1個。計2個振ることができます。
M:(サイコロ) ……2と3。すかっ。
マーリウ:マーリウは「身体」が2に、接近戦2、片手武器でさらにサイコロが1個振れるので、5D6。
マーリウ:(サイコロ) ……1と1と2と3と4。「すまない……」
何個振ってもはずれるときははずれます。
お互いに成功できなかったので、両方ダメージがないまま、いったん接近戦状態が解かれて離れます。
M:さあ次はレルヴァ。まずは野盗振るね。(サイコロ) ……2と6、1発命中(1レベル成功)!
レルヴァ:(サイコロ) ……1と4、はずれ。だ、だいじなもの判定していい?
M:いいよー。
――だいじなもの判定は、通常の判定が失敗してから行えます。もちろん失敗すればだいじなものが封印されてしまいますが、まあどんどん使っていけばいいと思います。
レルヴァ:じゃあ6D6、(サイコロ) ……2と3と4と6と6と6、「3発(つまり3レベル成功)!」
M:ぎゃー。
ここで敵味方、成功したサイコロの数を比べます。レルヴァが3個、野盗が1個なので、野盗の2個負けとなります。
このままでは野盗は耐久力に2のダメージを受けることに。もちろん耐久力が0になれば死んでしまいます(PCには生き延びる方法がないでもない)。
レルヴァ:「こちとらだてに長生きしてねえぜ!」
M:だがまだ〈防御〉判定が残っています。野盗防御、いきまーす。
〈防御〉技能があれば、防御を試みることができます。判定で成功した数だけ、ダメージを軽減できるのです。
M:「身体」と鎧があります。ので、2d6。(サイコロ) ……1と4。だめだあああ。
野盗2:「ぎゃー」
M:野盗E2は、2ダメージくらって、残り耐久力1になりました。
マーリウ:「やるじゃないか」
M:さて、(ズウェイを狙った)E3の攻撃。サイコロ2D6。(サイコロ) ……5と6!
M:ズウェイの攻撃。6D6。(サイコロ) ……2と3と3と3と3と6。「わーん1発負けたああ。防御する〜」
レルヴァ:普通に6個ふってて、負けたかい。
M:ズウェイの防御。防御は3個振れるズウェイです。(サイコロ) ……2と3と6。「な、なんとか防御!」
レルヴァ:「よしよし。防いだね」
なんとか第1ターンは無傷の一行。
敵にダメージを与えることができたのは、なんと一番戦闘が苦手なはずのレルヴァでした。
あふれるほど持っているだいじなものが功を奏しました。
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『カナンRPG(仮)』は、サイトでテスト版基本ルール一式をダウンロードできます。ぜひダウンロードして遊んでみて下さい。
(2011/06/14現在、まだシナリオがついてません……)
ダウンロードはこちらから。

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