4月10日土曜日、PM6:40悪夢が起こりました。
家族全員風邪で自宅で過ごしていた週末。
1Fにいたのは夕食の準備をしていた私だけ。
下準備を終え、居間も戻ろうした時、水の音が・・・
嫌な予感がし、すぐに洗面所へ。
お風呂場の中からの音。
すぐに少し開いていた隙間に異常を感じ、咄嗟に手を湯の中へ・・・
溺れてる!! 茶色の背中が見えました。
抱えあげ水を吐かせる為に洗面所で足を持って逆さにし、背中を叩き、水を吐かせました。
たまにお風呂場の扉が開いていると出入りしているリュミ。
お風呂の蓋に乗っても軽いリュミは平気で登ったり、下りたり。
我が家で高い所にジャンプが出来るのはリュミだけ。
そう思っていた私の過信。
溺れたのは何とヴィー。
ヴィーは目も見えず、ジャンプはおろか、走る事も出来ません。
だから洗面所にお水を飲みに行っても、洗面所に敷いてあるトイレシートでチッチをしてもそれは何時もの光景でした。
猫本来の姿を頭に入れていなかった私の責任。
45cmある湯船まで上がれないと思い込んでいました。
後から良く見るとユニットバスの側面40cmの所に0.7mm程の溝が横にあるのに気付きました。
今まで気にもせずにいた溝。
きっと洗面所でチッチをするのが気に入っていたヴィーが、開いていたお風呂場に入り込み、その溝に爪を引っ掛けて力でお風呂の蓋の上に上ったのでしょう。
日中お風呂掃除をして、きちんと蓋がしまっていない部分があったようです。
その隙間からヴィーは落ちた・・・
沸かしたお風呂に・・・
ゴボゴボと言う音を2回聞いた私。
実際どれぐらい溺れていたのか・・・
数秒か・・・数十秒か・・・
お湯を吐かせて、体を拭いて、放心状態のヴィーを抱き、マッサージと濡れた体の水を必死に拭きとり、呼吸を確認。
抱き締めたまま、20分後落ち着いたようなので、ドライヤーで体を乾かし、その際に排尿。
抱いていた私にかかるヴィーの尿、生きてる・・・ホッとした瞬間。
病院に連絡。
事情を説明し、様子を見る事に・・・
PM8:00 様子が急変。呼吸音がし出し、呼吸が荒くなる。
すぐに病院に再度連絡。
風邪がひどく動けないパパさんは車の運転ができませんでした。
即、タクシーを手配。
10分後病院到着。
診療時間外で外出していた先生を病院の前で待つ。
長い10分。
呼吸、益々おかしくなる。
先生の帰宅後すぐに救急措置開始。
危ない状態との事で、覚悟をしておくように言われる。
ヴィーを病院に預け、帰宅。
一睡も出来ず、朝を迎える。
悪夢の一夜。
不安・心配・後悔、祈り・・・
起こった事の重大さが後から後から圧し掛かってきて、震えが止まらない。
電話が鳴るのが怖くて・・・
翌朝8:30 電話が鳴る。
病院から、夜中の1過ぎに少し持ち直したとの事。
でも楽観はできないと。
酸素室に入り、飲んでしまった水分を体内から出す注射、湯を飲んだ事により肺の火傷の炎症剤注射。
昼過ぎに面会させてもらう。
そして、今日、仮退院。
酸素室から出ての生活、異常があれば即病院へ。
しばらく通院。
生まれてから1年。
2度も辛い思いをさせてしまった・・・
1度は交通事故、そして、今度は水の事故。
ヴィーが助かった事に感謝、あのまま失っていたらと思うと恐ろしい・・・
今でも溺れていた時の光景が・・・
助け出した時の感触が・・・
きっと忘れないだろう、一生・・・
そして、きっと、いえ、絶対に自分を許せないだろう・・・
命を預かっているのに、注意を怠ったことを・・・
浴室の扉をきちんと閉めていなかった事・浴槽の蓋をきちんと閉まっているか確認しなかった事・お風呂を沸かしてしまっていた事・もっと早く異変に気付けなかった事・・・
全て私の不注意、命を預かる資格なし。
ヴィーを失わずにすんだ。
大切な・大切な命を、家族を・・・
ヴィーに何と言って謝ったらいいのか・・・
償いの仕方が浮かばない・・・
今は戻ってきてくれた事が嬉しくて・・・
自分が情けなくて・・・
自宅に戻ってきたヴィーを皆が迎えてくれました。
順番に傍に寄ってヴィーを確認する6ワン。
中でもリュミがしばらくヴィーの汚れた体を舐めて綺麗にしてあげてくれていました。
ずっと付けていたお守り。神様が守ってくれた命。
先に虹の橋を渡った子達が、守ってくれた命。
連日連付きっきりで治療に当たってくださった先生に感謝。
ヴィー=生命 失わなくて良かった・・・
ヴィーお帰り。
まだまだ通院が続くし、楽観は出来ないけど、こんな苦しい思いをさせたママだけど、傍にいる事を許してくれる?
失いかけてあなたの大切さがどんなに分かったか・・・
謝っても、許してもらえるとは思えないけど・・・
今は大好きな場所でゆっくり休んでね。
訪問して下さったみなさまへ
しばらく落ち着くまで皆様のところへ伺う事が出来ないかと思います。
ご理解いただければ幸いです。

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