「さよならは言わないよ」 「俺もだ」





  こちらは HN:やや矢野屋 による
  アニメの感想と二次創作小説・イラスト掲載のブログです
  「宇宙戦艦ヤマト」がメイン 他に「マイマイ新子と千年の魔法」など

2009/11/2

School Days  宇宙戦艦ヤマト

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イラストは「妄想版・宇宙戦士訓練学校制服」。
第一作設定資料集に収録されているボツ設定を元に、MY神サイトのひとつ「すくらっぷ置き場2号地」大波佳門さんのイラストを参考にさせていただきながら描いた。
色は白と紺のどちらも捨てがたく一つに絞れなかったので、真田さんと守さんの二人にモデルになってもらった。
守さんにも制帽被ってもらえばよかったなあ。
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宇宙戦士訓練学校のことを色々と想像するのが好きだ。
とはいっても、戦況がのっぴきならないものになってしまった主人公世代のそれではなく、古代守や真田志郎らの、どこか牧歌的な雰囲気のある日々についてだが。




最後はギャグにしてしまったが、「厳しい訓練や授業の合間に束の間現れる時間の温かさ」みたいなものを描いてみたかった。
ちょっとのんびりしすぎのような気もするけれど、遠い未来の話ということでどうか勘弁してほしい(汗)
この話では2年生になってすぐということで、まだアルコールを嗜まない真田さんではあるが、誕生日を迎え目出度く二十歳になった暁には、第一作18話の回想シーンのように守さんと酒保でジョッキを合わせていたことだろう。
もっとも、人より血液量の少ない真田さんのこと、アルコールには弱くてあまり飲めなかったのではないかと想像している。
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2009/11/1

「さよならは言わないよ」「俺もだ」  宇宙戦艦ヤマト

タイトルの台詞は「宇宙戦艦ヤマト」第一作18話「浮かぶ要塞島!たった二人の決死隊!!」より。
本編ではロングのカットだったので、真田さんの表情を想像して描いてみた。

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もし「あなたの人格形成に大きな影響を与えられたテレビ番組は?」と尋ねられたら、迷うことなく「ウルトラマン」の「故郷は地球」(元は地球人の宇宙飛行士だった怪獣・ジャミラが出てくる話)と、この「浮かぶ要塞島」を挙げることだろう。

心に秘めた想い、深い悔恨、過去の傷、年下の青年への思いやり、勝利への執念……
過ぎ去った出来事や辛い経験に心を束縛されながら、それでも前に向かって歩いていける強さ。
自分なりの倫理や行動原理を持ち、負わなければならない重荷は積極的に負うという覚悟。
未見の方がいらっしゃったら、是非ご覧になることをお勧めしたい。
「大人の男」のかっこよさが、余すところなく表現されている。
沖田艦長や徳川機関長については、各話で少しずつ描写が深められていたが 真田さんに関してはほぼこの一話のみでキャラクターが掘り下げられたため、受けた衝撃も格別だった。
その後も第一作シリーズの中では特段に心理描写がされることもなく、古代守との同期設定がイスカンダル到着の25話で触れられるくらいである。
(25話は18話と同じく山本暎一氏の脚本なので、この設定を忘れずに挿入してくれたのではないだろうか。別の脚本家だったらオミットされてたんじゃないかという気がする)
だが、このエピソードは「さらば宇宙戦艦ヤマト」や「宇宙戦艦ヤマト2」といった続編へと受け継がれていき、キャラクターの人間関係やドラマに大きな深みを与えることになる。
第一作シリーズを「奇跡の作品」たらしめた、珠玉のエピソードであるといえよう。

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「あの炎の中で真田さんを見た時、『兄もどこかで生きてるんじゃないかな』、って……ふと、そんな気がしましたよ」(古代進)


余談。
(一応ネタバレ防止のため略)後、宇宙服の気密がどうなっていたのかは考えない方向で。
時間の都合で省略されているけど、きっと何か手だてをとっているんだよ!


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2009/10/31

パロディマンガと「セロ弾きのゴーシュ」レビュー  宇宙戦艦ヤマト


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カタい話ばかりでも何なので、ちょっと毛色を変えて。
タイトルはpixivにアップしているマンガです。



タイトルでおわかりだとは思いますが、宮澤賢治の「セロ弾きのゴーシュ」のパロディです。
というより、「高畑勲監督の同名アニメ映画が元ネタ」と言った方がいいかもしれません。
こちらをご覧になった方が、話の内容もわかりやすいかと。


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この作品は「OH!プロダクション」というアニメの下請けプロのスタッフが、テレビや映画の作画を務めるかたわら、自主制作作品として7年の歳月をかけて作り上げた映画です。
「アルプスの少女ハイジ」や「母をたずねて三千里」で知られた高畑勲さんを監督に迎え、「自分たちが本当に作りたいアニメ映画を作ろう」「アニメーターとしての技量を最大限に生かして作品作りをしよう」という気持ちで作られたものだとか。
劇場公開の目処が立たないまま制作されたようですが、折からのアニメブームの中で高畑監督らの名前が一般のアニメファンにも浸透してきており、また映画自体の質の高さもあって、自治体等が主催する上映会でよく取り上げられていました。
「ルパン三世・カリオストロの城」もそうでしたが、ビデオの普及していない当時は、こうした自治体主催の上映会が名作アニメに触れる貴重な機会でありました。
タウン誌やアニメ雑誌をチェックしては、電車を乗り継いで知らない町のホールや公民館に足を運んだものです。

さて、この作品の凄さは「宮澤賢治の原作にある台詞や動作を忠実に生かしながら、原作以上の説得力と臨場感を表現している」ところです。
読んだことのある人ならおわかりでしょうが、賢治の文章には言い回しや過剰な感情表現に独特のクセがあって、少し一人合点に走っている印象を受けるときがあります。
それが映像に移し替えられた時に、観客の目から浮いてしまうところがあるのではないかと思ったのですが、高畑監督の透徹したリアリズムはそれをけどらせません。
「ゴーシュ」という外国風の名前から想像されるように、話の舞台は賢治が岩手県に重ねて夢想した「イーハトーブ」という幻想世界ですが、高畑氏はそれを徹底して大正〜昭和初期の東北の一地方都市として描きました。
冒頭の夕立で雨を避ける人々の描写、登場人物の服装やゴーシュの暮らしぶり、どれも地に足のついたものです。
また、夜な夜なゴーシュのもとを訪れる猫やかっこうなどの動物達の仕草も、各々の「らしさ」と擬人表現の絶妙なブレンドが施されており、物語の中での「リアリティ」が見事に構築されています。

物語の中での「リアリティ」といえば、声優さん達の演技に負うところも大きいですね。
賢治独特の「気負い」が感じられるあのセリフが、原文とまるで同じだというのに、あれだけ自然に聞こえるというのは驚きです。
特に楽長の雨森雅司さん、猫の白石冬美さん、かっこうの肝付兼太さん……
アニメの絵と動きに見あったテンションを保ちながら、その中に「キャラクターの心からの感情」を滲ませる巧みな声調は、さすがとしか言い様がありません。
佐々木秀樹さんのゴーシュも、ちょっと硬い声質が意固地な性格によく合っていました。

私見ですが、この映画最大のキモは「音楽に関する演出」ではないかと思います。
ゴーシュが作中で演奏する二つのオリジナル曲以外は、すべてベートーベンの第六交響曲「田園」が使われています。
この曲の各楽章が、オーケストラの練習場面だけでなくゴーシュの生活描写のBGMとしても流れているのですが、それがもう何と申しますか、「この場面にはこのフレーズしかない!」という圧倒的な説得力。
あたかも、ゴーシュとベートーベンの孤独な魂が作品の中で音楽を通じて交錯するような、そんな感興を呼び起こしてくれます。
特に、導入部とラストシーンの選曲には、よく知っているはずの「田園」交響曲をまったく新しい視点から示されたような衝撃を受けました。
実際、この映画を観たあとで何度となく「田園」を聴き直すことになるのですが……
高畑監督の構成力の凄さを思い知らされました。

そんなわけで、個人的にはこの映画、「劇場用アニメ映画のオールタイムベスト1」だと思っています。
「イデオン発動編」や「さらば宇宙戦艦ヤマト」も大好きなんですが、これらは前作やテレビシリーズという前提があっての作品ですから。
一作品としての完成度を考えると、「セロ弾きのゴーシュ」を超えるアニメ映画はそうそう無いのではないかと思います。
敢えて挙げるなら原恵一監督の「クレヨンしんちゃん」劇場版作品くらいかな?
いずれにしても、「私が観たことのある映画」という限定条件は入ってしまうんですけど。

……て、長くなってしまった(汗)
オマケに「結局カタい話に終始してしまった」ような(大汗)
いやまあとにかく、「セロ弾きのゴーシュ」、お勧めです。
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2009/10/28

慌てず急いで正確にな!  宇宙戦艦ヤマト

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タイトルは、たぶん一番知られている斉藤始の台詞。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」、都市帝国動力室入り口に仁王立ちで銃を構え、内部で爆発物を設置する真田技師長に掛けた言葉。

この時、すでに斉藤はその身に何発も敵弾を浴びている。
この描写がとにかく秀逸。
飛び散る血飛沫、激痛に歪む顔。
衝撃でバランスを崩しそうになるところを必死の思いで立て直し、脂汗を滲ませながら応戦している。
イラストにあげたカットの直前の表情も素晴らしい。
目に宿る光だけで、彼が受けたのが致命傷であることを観客に悟らせる横顔となっている。
DVDやビデオをお持ちだったら、ぜひコマ送り再生で見てほしい。
一枚たりとも力を抜いたコマのない、まさに入魂のシーンだということがおわかりいただけると思う。

WEBアニメスタイル掲載のインタビューによれば、斉藤の死ぬ場面は湖川さんが原画も描かれたとか。
http://www.style.fm/as/01_talk/kogawa03.shtml
たしかに、このシーンは湖川さんにしか描けない絵だと思う。


ヤマトの劇場版DVDは高額商品だったので、なかなか人に勧めづらかったのだが、来月は2000円を切るスペシャルプライス版が発売される。
もっと早く出してくれれば……とは思うが、この値段ならば「せっかくだからもう一枚買っておこうかな」という気にもなってくる。
ジャケットを公開当時のポスターに戻してくれればもっと良かったのだけど。
そちらはBlu-ray版発売まで待たなければならないのかな。
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