
そもそも来島海峡は潮流がきつく海の難所といえる。
この今治港から橋の下をくぐってというのは今までに3回ほど行こうと計画してきた。
ただ潮流がきつそうでちょっとコンディションが悪いと中止中止で行く機会を逸していた。
それが11月にすぐ近くまで来て実際に海の様子を見て、更にいった人の話を聞いて改めて計画して来たというのが実情だ。

橋に近づくと潮流地帯独特のボイルが湧きあがっている。
でも小潮でもあるしそこまで問題になるほどではない。
まあ流石に大潮にくぐろうとは思わないかな。

そしていよいよ橋の下をくぐる。
思えばしまなみ海道はいろいろあった。
昨年は2月から11月までなんだかんだいってしまなみ海道に縁があり、何度も何度もきたもんです。
先に先にと進む漕ぎ方の私にとってこれが最後のしまなみ海道漕ぎになるかもしれないなどと感傷に耽ってしまう。

(こっちを見張ってた?海上保安庁)
橋の下を漕ぎながら向こうの島を見る・・・漕いで渡れそうだなあ・・・
昨年ここを漕いでる時に、シットオンなどの事故が増えてるので海峡の橋の近くは漕いで渡らないでほしいと地元のアウトフィッターさんに言われた。
私も元業者なのでその気持ちはわかるので大島から今治港という海峡をはずしたところで渡った。
しかし今見てると漕いでみたいなあと思ってしまう。
その時ふと気付くと海上保安庁の船があきらかにこっちを見ている。
スピードも落としこちらにあわせてるようだ。
ハハッ、これはあかんわ。
やっぱり悪い事考えたら駄目やね。
そして橋を過ぎて、渡るのと反対の方向に進んでいくと納得したかのように向こうにいってしまった。
私も伊良湖水道や潮岬では海保にいろいろ聞かれたからなあ。
まあ関わらないのが一番です!

(振り返って来島海峡大橋を見る)
橋を越えた時点で私は家から周防大島までが繋がった。
うーん、嬉しい、今年は何回も入退院の繰り返しでとても先に漕ぎすすむのは無理だとおもっていただけに感無量です。

(波止浜港に入港する船)
そしてここでDEEPさんとわかれる。
私はこの先で上陸して車を取りに行く。
DEEPさんは大角の鼻、舵取の鼻を越えて海岸線を進んでいく事になる。

(左;海峡大橋、右;波止浜港)
一人になり前も見た波止浜港の大型船を見ながら進む。
大きなパーツを積んだ船が入港してくるのを通過待ちして前回スタートしたスロープに到着。
さあここから電車でスタート地点に戻ろう。
あと2時間待って潮が変わってから漕いでもどってもいいんだが、予讃線も乗ってみたい。
ではまず波止浜駅まで歩きますか!

5