
(岩場の前を漕ぎ進む)
室戸岬の先端を過ぎいよいよ岬の東側にと進む。
うねりはスタートした西側より東側の方がきつい。
とはいってもこの日は楽勝。
このうねりが怖いのであえて冬の1月に予定してたと言うのもあるんですけどね。

(潮岬までショートカット出来ます?漕ぎながらたわいもない話)
前話でもふれたがここから潮岬までは150kmほど、ショートカットでどうとか、いっそ黒潮に乗って小笠原諸島とはと冗談をいいあう。
でも実際に黒潮に入ってしまって流された人は多い。
それこそ江戸時代から前はそういう話がいっぱいいある。
海流と言うのは凄いもんだ。

(あえて岸近くを漕ぐ)
海岸沿いの東岸も岩場の近くは流石に波が荒い。
あえて岩場に近寄ったりもしてみる。
この辺りは港以外にも浜辺へ降りる階段はあるのだが、その階段の下が岩場だととてもカヤックを寄せれない。
こんな凪ぎでも艇が割れそうで怖い。
流石は室戸というところか。
岸壁にも何回かに一回大きめのうねりがきたときに高い波濤があがる。
下の写真はDEEPさんが粘って撮ったもの。
大きい波濤は軽く10m越えている。
凄いもんだ。

(時々大きいうねりがくる。凪ぎでも波濤が凄い)
岬から4kmばかり漕いだ時、私の沖側を漕いでいたNMさんの横に細長いものが浮いている。
木?と思って見ていると沈んで甲羅が見えた!
海ガメだ、これは嬉しい。
実は私は漕ぎに行って同行者が見た事はあっても自分ではっきり見たのは始めて。
しばらくするとまた頭が出て来た。
二人に声かけするもDEEPさん(私の浜側・海ガメの反対側)は見えてない。
私とNMさん二人で喜んでいる。
しかし海の神様が3回目の頭出しの時、海ガメに少し前で出るようにいってくれたのか無事DEEPさんも確認。
室戸岬漕ぎに来て海ガメがカヤックの横漕いでるってなんか凄くないですか!
しかも3回も浮き沈みしてくれた。
4回目はなくそのまま潜っていったけど満足です。
わざわざ来てくれてありがとう!

(延々と続く海岸線、徳島はまだ遠い)
その後も問題もなく順調に進んでいく。
私は室戸岬も家から繋ぐつもりなんだが、ここからざっと80km。
移動距離も考えて20km4回、今後の副作用によっては漕ぎ時間を短くせざるをえなくなり5〜6回もありうる。
その漕ぐべき沿岸が先のほうまで見えている。
ハア〜遠い、でもだから繋ぎ終わったら達成感凄いんですけどね。
特に高知県と徳島県の県境まで約30km。
これが比較的変化もなく単調、うねりが大きくなる前の冬の間にいってしまいたいけどなあ。
まあ体調次第です。

(ゴールの日沖バス停下のスロープ)
高岡漁港、三津漁港を通りすぎ岬から8kmほどの所で日沖バス停の所に漁港ともいえない小さな所がある。
地図には載ってなく船もいないが車も停めれるし岸壁の中に入れてスロープもある。
下見の時にここを見つけた時は踊りあがって喜んだもんだ。
やはり漁港は使いたくないが室戸は岸壁が高く波が荒い。
ゴール地点は結構悩んでたんです。
ここも普通に車で走ってたら見落とすぐらいの所。
下見という事で何箇所も止まり丹念に調べて始めて見つけれたんです。

(漕ぎ終わって灯台まできて海を眺める、最高だ!)
総行程13km 全体平均4・6km/h 移動平均4・9km/h
特に岬周辺でのんびりしてたからなあ。
それから着替えてもう一度岬へ戻り灯台まであがる。
嗚呼、あそこを漕いでたんだ。
本当に穏やかな海況、3度中止になってたのでもう無理なのかとかいろいろ考えてしまっていたのに来てみればこの天気、本当にありがたい。
その後地元の料理屋さんいってかつおのたたきとまんぼうの天ぷらを食べる。
まんぼう・・・普通の白身の魚でした。
大阪には20時過ぎに帰阪、こんな日帰りプランに同行してくれたDEEPさん、NMさんありがとうございます。
そして何よりも快く回送役引き受けてくれたmimipapaさん、本当にありがとう。
みなさんの御蔭で宿願の室戸岬行けました。
心より感謝します。
<2011年2月18日のBlog>です。この時からほぼ止まったままだったのが、昨年10月の伊佐利〜蒲生田岬、それに今回の室戸岬でようやく動き出せました。

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