
(スタート場所は、当然のように前回ゴール)
最近は日を追うごとに体調が悪化。
4月より5月、前半より後半と間違いなく悪化している。
そこで身体が動く間に世話になった人と漕ぎに行こうと計画。
そもそも私は知人には死んでから葬式に出てほしいのでなく、生きてるうちに顔を見たい方だ。
やはり顔見て一緒に漕いで別れは言いたい。

(ここを潜れば琵琶湖に出る)
今回行くのは私の残ってる3つの区間のうち、家からもっとも近くて、短い距離を繋げたら一つの収まりが出る区間、琵琶湖の長浜から朝妻緑地までの6.6kmだ。
前ならちょとぐらい酷いコンディションでも行ける。
但し今は身体がヘロヘロ、なんとか漕ぎ抜けますように。

(前にも見た長浜城)
水路を抜け琵琶湖に出る。
長浜城がこっちを見ている。
考えたら今日のゴールの朝妻緑地は琵琶湖関ヶ原、伊勢湾を繋ぐ要所、秀吉の長浜城に朝朝妻緑地から南に5kmほど行った所にある江戸時代は井伊家の彦根城。
主な敵が朝倉か大阪かで変わるこの微妙な位置関係、面白いもんだ。

(思ったより逆風がキツイ、というか身体が弱ってきつく感じる)
琵琶湖に出ると風が強い。
これはたまらん。
もちろん私以外のメンバーは風があるなあというぐらい。
しかし身体じゅうからゴソっと筋肉が落ちた私にはかなりの苦行、でも周りは私のペースに合わせてくれている!
ありがたく涙が出てくるがここは頑張りどころだ。

(胃酸が込み上げて来て苦しい)
漕いでると胃酸が上がってきて吐き気がする。
ついえづきながら漕いでしまう。
顔が前を向けず下を向いている。
これは苦しいわ。
でも不思議な事に身体はパドリングをしている。
我ながら凄い、身体にパドリングという行為が染み込んでいるんやね。

(一漕ぎごとに顔が歪む)
しかしこの苦しみながら漕いでる写真、私が撮ってくれと言ったのではないのです。
付き合いの長さというかこう云う映像は本当にありがたい。
これがあるから後からBLOGとか見てもこの時の事がまざまざと思い出される。

(ドーム沖の観測所で休憩)
ここで私がとにかく一度上陸して休みたいと申告、ちょうど500m程先に長浜バイオ大のドームが見える。
とにかくそこまで漕いで一息入れ残りを漕ぎ抜こう。

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