先日読み終わった本にこういう本がある。
「邪馬台国と鉄の道」小路田泰直 著 歴史新書y(洋泉社) まあなんというか久々にいろんな事を考えさせられた。
内容自体は割愛するが特に惹かれたのが古代の動脈としての加古川-由良川ライン。確かに鉄の産地でもある出雲と飛鳥(奈良)を繋ごうと思ったら物運びは水の道を使わないときつい。

私も知らなかったのだがこの加古川-由良川の分水界は現在の春日ICと氷上ICの間、JR石生(いそう)駅のところにあり、本州で最も低い標高95mの分水界だという。
水分かれ資料館
http://www2u.biglobe.ne.jp/~HASSHI/miwakare.html
気になる分水界/分水嶺
http://www.geocities.jp/sjtsunoda/kyozai/bunsuikai.html
これは面白い!そういえばここに水分れという地名があったがそういう事だったのか!

(実際の川沿いの距離はもっと長い。ざっくりした距離測定)
今までに私はいろんな分水嶺、分水界をいってきた。
まず大阪湾から伊勢湾が二つ 淀川(大阪市此花区)-木津川-柘植川-(徒歩・加太峠)-鈴鹿川(三重県四日市市)ルート
そして紀ノ川(和歌山市)(奈良吉野川)-高見川-徒歩(高見峠)-櫛田川(三重県松阪市)
次に琵琶湖から日本海ルート 笙の川(福井県敦賀市)-徒歩・日計山-大川(滋賀県・長浜市)
もう一つが北川(福井県小浜市-寒風川-徒歩・檜峠-北川(ここは福井県と滋賀県にまったく別の北川があります)-安曇川(滋賀県高島市)
ちなみに上の黒線は行く予定の分水界で左から由良川-徒歩-桂川、木津川-徒歩-佐保川、野洲川-徒歩-柘植川のルートだ。

(由良川の河口と北近畿タンゴ鉄道宮津線)
この分水嶺・分水界というのは面白い。歩いていると今まで前からきていた流れが頂きを越えて後ろからになる。当たり前のことだがああここが水の分かれ目なんだなあと実感する。
また古代の街道にとって水の確保が大事だったというのを物語るように、川を繋げて行っていると自然に街道筋をなぞる事になっていく。まさに歴史のフィールドワーク、確かに漕ぐという事に関しては担いだりするところも多く面白くないが己の足と舟という昔もあった手段で行く事でいろいろ感じるところは多いのです。

(加古川の河口と山陽電鉄)
まあこれもカヌーを趣味として漕いでいた一つの到達点か!この由良川-竹田川-徒歩/春日IC〜氷上IC-加古川というのは今まで考えもしなかっただけにかなり強い衝撃を受けた。行く、絶対に行く。1〜2年もあれば行けるだろう!これだからカヌーはやめられない。
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