実家の母親から連絡があり、4年前に亡くなった、親父の引き出しの整理をしていたら、通帳が出てきて、残高が、25万円ぐらいあるらしい。
一度、お前、銀行へ行って、調べてきておくれ!
その通帳を見てみると、確かに記載されており、日付は、昭和59年、今から28年前のものである。
「わかった」とりあえず、銀行に行ってみるよ!母親は、そのお金で、みんなで温泉でも行って、「パーッ」とやるか?
現在、東海銀行は無く、UFJ銀行へ。
窓口へ行くと、相続窓口があるということで、別室へ案内された。
そこで、口座番号と説明を。調べて、結果が出るまで二週間ぐらいかかると。
「分かりました」後日の連絡を待つ事に。
元々、親父は、生前、生きている頃は、お金に関しては無頓着で、生命保険には、一つも入らず、金が入ると、すぐ酒に変わり、いつも月末になると、母親と、金の事で喧嘩をしていた記憶が、子供の頃にある。
だから、私は、子供の頃から、自分の親には、金はあてにならない、と思っていた。
親父は、人間は、目と耳と、手・足があれば、何とかなる、人をあてにするな。「金は天下の回り物」と言っていた。本人も、子供の頃は、戦争など、色々と苦労をしてきたようだ。
そして数日後、銀行から連絡があり、「ハイ!もしもし」
「分かりました。。。」残高は、1368円。。。
もし、相続手続きをされるなら、印鑑証明と、戸籍謄本を必要とします。
「わかりました」この二つを役所に取りに行けば、手数料だけでも、1200円ぐらい。それに、駐車料金、ガス代を足せば、足が出る。
せめて、0が一つあれば、まだ良かったが、私は、母親に話し、やっぱり、あのジジイらしいと笑った。
亡くなった時(78歳)、財産も無し、借金も無し、差し引き0、ある意味あっぱれ。そんな親父がいたから、今があると、感謝している。

yoshi
P.S.
通帳は、仏壇の、写真の下にそなえておきます。
お盆なので、墓参りに行ってきます。
「生まれたときは、まるはだか。死ぬときは、それも捨ててゆく」 by 相田みつを

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