潮がながれず、カワハギ籠漁は不漁でした。
帰港前の甲イカ漁に望みを託したがこちらも不漁。

思わぬダブルパンチで疲れが倍増しました。
その晩、「恵進丸」が突然、家にやって来ました。
簡単に言うと、
厳しい叱咤激励を頂きました。
年明けから全体的に魚がとれず、弁慶丸も底引き漁と
カワハギ漁をかけもちし、右往左往していました。
そんな状況で一番気になっていた事をズバリ指摘され、
「わしは、お前(弁慶丸)が大漁でも、他の漁師みたいに
悔しいとは思わん。むしろ、お前が魚をとってこん方が
悔しいぞ!」とありがたいお言葉を頂き「恵進丸」が
帰った後、その言葉を噛締めていると、不覚にも涙が
こぼれた。
弁慶丸は本当に「人」に恵まれています。
ありがたい兄貴「恵進丸」の熱い想いに応えるべく、
明日は自分自身が納得できる漁をしてこよう。
気合入れて行くぞ!!

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