本日は、緊急の海上保安庁の講習会がありました。
と言いますのは、この数カ月間で、山陰沖で海難事故
が4件も発生している異常事態にあるのです。
その事故のすべてに漁船がからんでいますし、
顔見知りの方ばかりです。
一番大きな事故は、我が賀露港同志の船が衝突し、
船が大破しました。
あてられた船の船頭は海に落とされましたが、
無事に救助され、一命はとりとめました。
衝突時刻が夕方であった事と救命胴衣を着用していた
事で、大事に至らなくて済んだようでした。
今年の4月から、一人乗りの漁船すべてに
救命胴衣の着用が義務付けられました。
しかし、実際に着用している漁師は少ないです。
救命胴衣を付けると、作業効率が悪くなる事と
この季節は暑くなるというのが着用しない理由です。
あと、「自分は大丈夫!」という意識欠如が
一番多い理由かと思います。
本日の講習会で、一番印象に残った話があります。
海上保安庁の職員の方が、事故後の遺体回収した際に、
亡くなられた漁師さんの両手を見て、いたたまれない気持ち
になったそうです。
おそらく、海に転落後、必死に船にしがみつき、
何度も何度も、船に這い上がろうとしたのだと思います。
船の船底塗料が両手の爪、すべてにめり込むぐらいに・・・
明日は我が身。安全操業第一★弁慶丸でした。
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│●脱サラ船酔い漁師からの手紙
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│◎ 発行元 ---- 弁慶丸(鳥取県中央漁協本所所属)
│◎ Web ------- 脱サラ船酔い漁師・河西信明奮闘記
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http://benkeimaru.com/index.html
│◎ 発行責任者 --- 河西 信明 (かわにし のぶあき)
│◎ Mail --------- benkei-maru0424@ncn-t.net
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